「ハレ」と「ケ」(着物)
- 投稿日:2018年 1月 2日
- テーマ:理念
元旦は妻の実家に集まり新年を祝いました。
まだ5歳と小さな甥が着物を着せられています。
甥のお父さん(義理の弟)が生まれた時に作った着物と聞きます。
柄をよく見ると、鶴に亀甲紋そして扇が描かれています。
子どもの成長を願う親の気持ちが伝わってきます。
「晴れ着」と呼ばれるものです。
ところで「ハレ」と「ケ」を区別する考え方が私たち日本人にはありました。
古来より、日本人は、普段通りの日常を「ケ」の日、祭礼や年中行事などを行う日を「ハレ」の日と呼び、日常と非日常を使い分けていました。
しかし毎日が「ハレ」のようになった昨今では、正月といっても会社や学校が休みである以外には格別特別なときでもなくなってきました。
おせち料理など作らなくてもコンビニは空いてるし、もちなど別に正月でなくても、いつでも食べられる。正月といっても、着物を着る人も最近では少ないですね。
日常生活にいろいろな楽しみが多い現代、正月に限らずいろいろな行事ごとを「ハレ」の日の楽しとしてやっている例は少なくなっています。
改めてその意味を考え後世に伝えたいものです。