錯覚した時代「平成」
上のグラフは朝日新聞社が3月中旬から4月下旬に、
平成の時代認識を全国世論調査(郵送)しまとめたものである。
インターネットの発達で日本社会は
「よくなった」が35%、
「悪くなった」は36%と二つに割れた。
人と人とのつながりや結びつきが
「希薄になった」は79%を占め、
「豊かになった」はわずか9%。
インターネットをどう見ているかによっって
結果が割れるのだと思います。
インターネットは、振り下ろすだけで願いが叶う
「打ち出の小槌」だと思っている人がいまだに多くいます。
単なる使いこなす技術が必要な「道具」なのです。
インターネットが関係する事件が起きるたびに、
ネットは主犯のように扱われます。
人と人とのつながりが希薄になったのも
ネットのせいではありません。
道具に罪はありません。罪は人が犯すのです。
目的と手段が逆転しているのです。
幸せになるための道具が
その道具を持てば幸せになると錯覚した時代なのです。