人材の三層構造
- 投稿日:2021年 7月14日
- テーマ:理念
今から約20年程前に、上海近郊にある北上市とご縁のある
日系企業を視察する訪問団の一人として参加したことがある。
高卒の若い行員さんが一心不乱に旋盤等の機械に
向かっている姿をみて驚愕した。
私は日本人の工場長に尋ねてみた。
「言葉の壁はありませんか?」
工場長は、きっぱりと無いと言い切った。
この子供たちは、親元を離れて暮らしての寮生活。
6~8人もの相部屋生活。
当時月給約1万円位(だったと記憶している)でも
みなとにかく笑顔で生き生きしている。
工場長いわく、
「技術を教えなくても
覚えるまで2日でも3日でも
機会の前でじっと先輩の仕事を見て覚えます。」
「家に帰ると、自分のベッドもなく食事も
毎食とは限らない訳で、ここにいる方が幸せだと感じている。
給与のほとんどを親元に送金して、小遣いも使わない。
みな家族のためを考えているが、悲壮感は全くないね!」
私は自分の息子たちの姿を思い浮かべた。
お手伝いを頼むと30分もしないうちに
飽きていなくなる。
その視察団を引率したのが、当時一橋大学の関満教授。
関先生が、「人材の三層構造」について教えてくれました。
人材は、スキル・資質・スタンスの3つから成り立っていると。
日本ではスキルアップ講座が盛んに行われているが
もっとも大事なのは、仕事に対するスタンスなのです。
今大リーグで話題の中心となっている大谷翔平選手。
彼の資質とスキルも凄いのですが、
一番は彼の野球や人生に対するスタンスが優れているのです。