クリスマスの思い出
- 投稿日:2021年 12月25日
- テーマ:その他
今年のクリスマスは、24日が金曜日、25日が土曜日と、
曜日のめぐり合わせとしては最高レベルですね。
しかし街中で全く盛り上がっていませんね。
近年家族でクリスマスを楽しむ傾向になってきたので、
街中でクリスマスを感じることが減ったのも自然の成り行きです。
さて私が小学生3年生頃のクリスマスの思い出をお話いたします。
我が家は和賀町藤根商店会のほぼ中央で石川金物店を営んでおりました。
当時は活気ある商店会だったと思います。
クリスマスイブの日に、突然サンタが金物店に現れます。
同じ商店会の及川水道のおやじさんでした。
当時おもちゃ屋も兼業でやっており、
毎年サンタの格好をしてクリスマスイブの日に届けてくれたものです。
たまたま店にいた私はビックリしたのですが、
どうやら我が家に来たのではなく、
プレゼントを渡す子どもの家が分からないので家を聞きにきたようです。
「〇〇君に、このプレゼント届けてくれる?」
私は思わず「ハイ!」と返事をしてそのプレゼントを受け取ってしまったのでした。
店の奥の台所にいた母にこのプレゼントを見せて、サンタさんに頼まれたことを話します。
しかし届ける人の名前が出てきません。とても気まずい空気が流れますが、その場は叱られもせず終わります。
楽しみにしていた子どもに届かなかったプレゼントを見ながら、
悪いことをしたと自責の念に駆られます。
結局は私のプレゼントして開封して良いことになりました。
嬉しいのですが、どうも後ろめたい感じがして楽しくないのです。
大人になってから、きっと母が及川水道さんに電話し事情を説明した
ことに気が付きます。きっとサンタさんの正体を隠すために、
その後も一切触れなかったのだと思います。
毎年クリスマスになると、少しだけ胸が痛くなる思い出です。
代表取締役 石川シュウジ