「風の人」と「土の人」
3月は、旅立ちの季節ですね!街中に引っ越しの準備をする人が溢れています。
風土という言葉があります。動くものと動かないものとして対比される、風と土。
実は人にも「風の人」と「土の人」があると言います。
「風の人」は遠くから理想を含んでやってくる者で、
「土の人」はそこにあって生命を生み出し育む者と言えます。
かつてヒルサイド・アベニューというFM番組がありました。
そのパーソナリティーを務めていた小川もこさんから聞いた話になります。
もこさんは全国各地を回って放送を重ねますが、
ある時地元で一生懸命頑張っている人たちと自分を比べて、
根無し草のような自分の存在感に悩みました。
そんな時アドバイスをくれたのが、遠野出身のあんべみつとしさんでした。
人には「風の人」と「土の人」がいて、もこさんは「風の人」だと伝えます。
「あなたの役割は、全国の生きた情報を「土の人」に伝えることで、
新しい風を吹かせるのが使命なのです。」と
誰もが「風の人」「土の人」の両方になり得るのです。
見知らぬ土地に行った時は、最初は「風の人」。
しばらく暮らすと「土の人」になります。
旅立ちは残った「土の人」にとっては寂しいものですが、
この土地に新しい風が入ってくる季節でもありますので、
どんな「風の人」がやってくるのかを楽しみにしましょう!
風の人、土の人、このふれあい交流が風土を育む!
石川シュウジ