健康の定義
皆さんはWHO(世界保健機関)の健康の定義をご存知でしょうか。
1978年、旧ソ連カザフ共和国アルマ・アタで開催された国際会議で
アルマ・アタ宣言というものが出されました。
その中で、WHOの健康の定義が改めて明らかにされています。
「健康とは身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、
単に疾病のない状態や病弱でないことではない」と書いてあります。
病気でないことが、イコール健康だというわけでないところがポイントになります。
「社会的に完全に良好な状態」とは、社会参加がなされていることを意味します。
つまり身体的・精神的に安定していても、社会参加されていない状態を健康とは呼ばないのです。
家庭や地域、組織の中で何らかの「役割」を果たすことによって、
人間は自分の生きている意味を感じるのです。
誰もが自分を必要としている居場所が欲しいものなのです。
コンパスウォーク北上鬼柳では、利用者様の中で
元気な方には、洗濯物のタオルを畳んでいただいています。
「お役に立つ」ことで「ほめられる」、そして必要とされる。
社会参加とは、小さなコミュニティの中でもできることなのです。
石川シュウジ