一関学院ありがとう
- 投稿日:2022年 8月13日
- テーマ:その他
昨日の12日、全国高校野球選手権2回戦は、
明豊が7対5で一関学院を破りました。
負けはしましたが、最後の一人まであきらめなかった一関学院の奮闘に拍手です。
このチームに村上海斗内野手がいます。出場の機会はありませんでしたが、
一塁コーチャーとして、懸命に腕を回し、仲間を鼓舞しました。
実は、村上選手は神奈川県出身。進学先に選んだのは、岩手の一関学院です。
きっかけは2011年の東日本大震災と、宮城県気仙沼市に住む祖母・征子さんの存在でした。
当時5歳だった村上さんは、震災後すぐに父と2人で大量の食料を車に積み、現地へ向かいます。
幸いにも祖母の家は高台にあり、被害はほとんどありません。
だが、道路に積み上がった高さ2メートルを越えるがれきを見て、ある決意が生まれました。
母・美恵さんは「祖母の前で、東北で野球がやりたい」と、息子がよく口にしていたと明かします。
しかし、入学を報告する前に祖母が他界。一時は落ち込みましたが、
進路は変えず「天国にプレーを届けたい。」と前を向きます。
「コーチとして試合以外でもチームを支えることができた。
甲子園という最高の舞台を目指し、来られてよかった」
と村上くんは胸を張ります。
彼はまだ2年生。「来年は自分たちの代。先輩にも家族にも祖母にも、
いい姿を見せたい」。と抱負を語ります。
来年の夏、成長した彼に大いに期待しています。
石川シュウジ