貧しいものこそ施す
- 投稿日:2022年 9月26日
- テーマ:その他
仏教のなかには,「托鉢」という行がありますよね。
笠をかぶったお坊さんが、手に鉢をもって家々を回りお布施を頂くという行です。
ここ北上市内では、なかなかお目にかかることが少ない光景かも知れません。
お釈迦さまは、托鉢に向かう弟子たちに、こう言いました。
「お金持ちの家ではなく、貧しい人たちの家を回って托鉢をしてきなさい。」
弟子たちは、大変いぶかしがり
「お布施をいただくのですから、お金持ちのところに行くのが常識ですよね?」と尋ねます。
しかし、お釈迦さまの思いは別のところにありました。
貧しい人がなぜ貧しいのか?
それは、自分のためにしかお金を使わないからであり、
その人たちに与える喜びを味わってもらう機会を与えることが、
托鉢の真の目的だったのです。
自分だけのことを考えて使うのか?
周りのことを考えて使うのか?
これはお金に限ったものではありません。
余った小銭を募金や寄付するのも同じ意味になりますね。
石川シュウジ