スリランカ紀行2019(7)シギリアロック
- 投稿日:2023年 1月27日
- テーマ:その他
スリランカは北海道の約8割の面積という小さな国ですが、8つの世界遺産が存在します。
私が訪問した2つの世界遺産をご紹介いたします。
最初に高さ約195mの岩山の上に王宮の跡があるシギリア・ロック。
シンハラ王朝の5世紀、父を殺害し王位を奪ったカッサパ1世が築いたものです。
仏教国で父殺しは最大の罪になります。その罪の意識から逃れるかのように、
断崖の上に安住の世界をつくり上げたのでした。
結局自分も殺されるのではないかという猜疑心が作り上げた宮殿の跡になります。
私たち一行が訪問すると、突然のスコール。小一時間程雨宿りして頂上を目指しますが、
人がひとりのぼれる階段しかない通路に人が集中しために大渋滞。全く身動きできません。
「ライオンの入口」と言われる途中の広場まで何とかたどり着き、仕方がなく下山ルートを降りることになります。
登る途中から見る下界の景色は圧巻です。
見渡す限り広がるジャングルの中にポツンと立つシギリア・ロック。
まるでカッサパ1世の孤独さを象徴しているかのようでした。
石川シュウジ