何を言うかより誰が言うか
- 投稿日:2023年 8月25日
- テーマ:その他
本日から岩手県議会議員選挙が始まりましたね。
この猛暑の中、各候補とも最後まで全力で戦って欲しいものです。
さて同じことを言うにも、誰が言うかによって周りの反応が違うと感じたことはありませんか?
選挙では、候補者はほぼ同じようなことを公約として訴えます。
しかし、同じような公約なのに、ある候補に共感したり、ある候補は聞き流したりすることがありますよね。
有権者に訴える際、本人だけではなく、聞き入れてもらえそうな人に応援弁士を依頼することもあります。
「大事なのは話しの中身では?」と思いますが、実は私たちは「誰が」発した言葉なのかを
無意識に重視し、それによって態度を変えているようです。
それは「言葉は借りることができる」からです。一方で「人柄はごまかせない」のです。
その人から出る雰囲気、顔つき、姿勢というのは、長年の思考や行動によって培ってきたものです。
だから言葉のように借りることはできず、ごまかせません。
一時的にごまかしの効く言葉と、長期にわたり培った人柄と、どちらが信用に値するかと言えば、
それはどうしても人柄の方になります。
だから、私たちは無意識に「何を言うかより誰が言うか
(略して、ナニダレ)」を重視していると言えます。
つまり選挙時の言葉より、常日頃の言動が見られているのです
石川シュウジ
岩手県知事・県議、何を基準に選ぶ
- 投稿日:2023年 8月24日
- テーマ:その他
任期満了に伴う岩手県議選(定数48)は明日25日告示されます。
今日現在で現職40人、元職4人、新人21人の計65人が立候補を予定しているようです。
ここ北上選挙区では定数4人に対し、当初は立候補が4人という予想でしたが、
5人が立候補するとの情報が飛び交っており選挙となりそうです。
(既に岩手県知事選挙は8月17日に告示)
今回北上選挙区の立候補予定者5人全員と、短くても言葉を変わしたことのある私には、
会った際の印象とか会話の中身などで、自分の考え方に近い立候補者に投票することができます。
しかしほとんどの住民は、言葉さえ交わしたことのない人もいるはずと推測します。
それでは、人は何を基準に投票先を決めるのでしょうか?候補者や所属政党の実績、
政策、イメージが重要なのは言うまでもありません。
それと同じくらい大切なのが、見た目の好感度になるようです。
米国の心理学者のアルバート・メラビアンが提唱した法則では、
相手の印象を判断する要素は、話の内容が7%、声や言葉遣いなど耳からの情報が38%、
視覚からの情報が55%といわれています。
つまり、他人への影響力という点では、聴覚や視覚などの「非言語的コミュニケーション」が、
93%を占めているのです。
これは選挙の世界でも重要視されており、候補者を見たときの印象によって
有権者の投票行動が左右されるという見方が有力なのです。
実は、有権者に対する「気配り」「目配り」にその人の考えていることが表れるのです。
石川シュウジ
(つづく)
民族滅亡の三条件
- 投稿日:2023年 8月23日
- テーマ:その他
「自国の神話や民話、歴史を学ばなくなった民族は100年以内に必ず滅びる。」
これはイギリスの歴史学者、アーノルド・J・トインビーの有名な言葉です。
今年で終戦から78年、直接戦争を体験した人々も高齢化し、当時の様子を聞くことも少なくなりました。
大東亜戦争後、我が国が連合国の占領下にあったとき「歴史的事実ではない」
「創作された物語に過ぎない」「科学的ではない」などの理由で、
『古事記』『日本書紀』は「学ぶに値しないもの」とされたのです。
トインビーは、更に民族が滅びる3つの条件を上げています。
1.自国の歴史を忘れた民族は滅びる。
2.すべての価値を物やお金に置き換え、心の価値を見失った民族は滅びる。
3.理想を失った民族は滅びる。
現在の日本の状況を省みると、この全てに当てはまり背筋が凍り付く思いがします。
神話や民話というものは、必ずしも史実だけが書かれたものではありません。
しかし私たちは今一度、「日本人とはどういう民族なのか」
「日本人がはるか昔からもっている価値観や行動原理とは何か」
ということを考えてみる最後のチャンスなのです。
100年以内に滅びることから逆算し、私たちに残された時間は、最大で22年。
まだ間に合うと思い、この通信を書いています。
石川シュウジ