マーガリン誕生秘話
- 投稿日:2023年 8月30日
- テーマ:その他
マーガリンはバターと似ているのは、実はバターのピンチヒッターとして生まれたのです。
その誕生は1869年のフランス。日本では明治2年、戊辰戦争が終結し、
東京横浜間で電信が開通した年にあたります。
当時のフランスはナポレオン一世の甥、ナポレオン三世の治世でした。
折しも、隣国プロシアとの戦争でバターが大変欠乏し、困っていました。
そこでナポレオン三世がバターの代用品を懸賞募集したところ、見事に選ばれたのがメージュ・ムーリェという科学者が考案した、牛脂のやわらかい部分と牛乳を混ぜ、冷やし固めてバター様にしたものだったのです。
これが、マーガリンの原型です。ちなみに、マーガリンという名前は「真珠」を意味するギリシャ語「Margarite」に由来しているといいます。製造途中でできる脂の粒子が美しい真珠の粒のように見えたことからこの名前がついたそうです。
その後マーガリンは、ヨーロッパの国々さらにはアメリカへと、世界に広がっていきました。
日本に入ってきたのは、明治の中頃。誕生からそう長い年月は経っていませんね。
名前はマーガリンではなく「人造バター」と呼ばれていたようです(今も辞書を引くとそう出ています) 。
マーガリンはトランス脂肪酸を含んでおり、身体に悪いと言う風潮があります。
「人造バター」と言われると、益々身体に悪いイメージになります。
しかし今でもスーパーには沢山の種類のマーガリンが売られています。
それではなぜ身体に悪い商品を、消費者に販売しているのでしょうか?
少し調べてみますね。つづく
石川シュウジ