致知「立志立国」
- 投稿日:2024年 1月12日
- テーマ:その他
櫻井よしこ 国家基本問題研究所理事長
〈櫻井〉
これは今回のテーマ、志を立てるというところに繋がっていくと思いますが、
やっぱり日本の国柄がどのようにつくられてきたかをよりよく理解することが基本です。
聖徳太子の「十七条憲法」まで遡って、『古事記』『日本書紀』に書かれている日本建国の物語を学ぶことによって、日中の彼我の差を認識すべきだと思います。
先ほど中西先生が「五箇条の御誓文」を取り上げられましたが、その第一条は「広く会議を興し万機公論に決すべし」、要するに民の声を聞きなさいと。これは「十七条憲法」の第十七条にも「夫(そ)れ事は独り断(さだ)むべからず。必ず衆と与(とも)に宜しく論ずべし」と書いてあるんです。
「十七条憲法」の制定は604年ですので、西洋に民主主義が誕生するずっと前から、日本では1400年以上にわたってこの思想が繋がっている。こんな国は他にないです。
こういうことを含め、世界最古である日本の歴史を多方面に学ぶことが一人ひとりの国民にとって決定的に大事です。歴史を知っているか否かで、その人の中から湧き出てくる日本人としての力が桁違いになるんです。
〈中西輝政〉
全くおっしゃる通りです。志というのはやっぱり歴史を学ぶことによって生まれてきますし、ストンと肚に落ちる
一つの立脚点になります。まさしく立志なくして立国なしで、一人ひとりが志を持つことですよね。
*続きは、コンパスにある致知をご覧ください。
石川シュウジ