油麩丼とはっと汁
- 投稿日:2024年 1月13日
- テーマ:その他
昨年から妻の実家の仙台への行き返りに立ち寄るお店がある、大和町にある御はっと屋。油麩丼とはっと汁をランチとしてセットで提供している。価格税込800円とお手ごろだが、仙台育ちの妻は食材の原価を知っているので、高いと手厳しい。
妻の実家では、よく油麩を料理に使う。煮物・汁物・炒め物などの料理に幅広く出てくる。煮汁をたっぷり含んだ油麩は、ごはんにあう食材だと思っている。多分私が最初に食べたのはすき焼きだったと記憶しているが、煮汁をたっぷり含んだ油麩と玉子は特に相性が良く、ついつい食べ過ぎてしまう。
この御はっと屋のランチメニューも、油麩・玉子・小麦と主要食材は、宮城県であればどこにでも手に入る物で珍しい物はない。しかしながら家庭で作るかといえばそうでも無いらしい。とくにはっとは、小麦粉に水を加え、耳たぶ程度のかたさになるまでよく練り、適当な時間寝かせ、指で薄く伸ばしてゆでる。手間が掛かりめんどうだと妻は話す。だったら高いと言わない方が良いと思うのだが、一言言いたいのが我が家の大蔵大臣。
ともあれシンプルで美味しい油麩丼とはっと汁はこの店の看板メニュー。いつ食べてもほっとする安心感がある。結構若いお客様が多いことも納得できる。
ここは70代のご夫妻が切り盛りしているが、夫婦の愛情とひと手間が掛かった料理は、いつまでも続いて欲しいと願うばかりである.
石川シュウジ