幸福感と意思決定(その2)
- 投稿日:2021年 7月11日
- テーマ:理念
面白い論文を見つけましたので。ご紹介いたします。
幸福感と意思決定には大きな関係性があったのです。
(以下は、引用です)
神戸大学社会システムイノベーションセンターの西村和雄特命教授と同志社大学経済学研究科の八木匡教授は、国内2万人に対するアンケート調査の結果、所得、学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与えていることを明らかにしました。
調査にはオックスフォード式の心理的幸福感を測る質問を用い、所得、学歴、自己決定、健康、人間関係の5つについて幸福感と相関するかについて分析を行いました。
その結果、年齢との関係では、幸福感が中年期で落ち込む「U 字型曲線」を描き、所得との関係では、所得が増加す
るにつれて、主観的幸福度が増加するが、所得の増加率ほどには主観的幸福感は増加せず、
その変化率の比も1100 万円で最大となることが分かった。
また、幸福感を決定する要因としては、健康、人間関係に次ぐ変数としては、所得、学歴よりも自己決定が強い影響を与えることが分かった。
自分で人生の選択をすることで、選択する行動への動機付けが高まる。そして満足度も高まる。
そのことが幸福感を高めることにつながっているであろう。
国連の世界幸福度報告書での、国際ランキングでは、日本は幸福度がそれほど高くなく、
特に国全体で見ると、「人生の選択の自由」の変数の値が低い国である。
そういう日本社会で、自己決定度の高い人が、幸福度が高い傾向にあることは注目に値する。
日本人は「人生の選択の自由」が低いと思っているだけで
世界を見渡すと、日本ほど安全で選択肢の多い国はないと考えるのは
私だけでしょうか?
まずはこれまでの固定観念を疑うことから始めませんか!
自分の人生の中では、自分が主人公であることを認識しましょう!
良い週末をお過ごしください。