「燃える黒陵」の「る」と「ろ」の違い
- 投稿日:2021年 8月26日
- テーマ:理念
私の母校県立黒沢尻北高等学校の校訓は「遠大励志(遠大な志を励ますべし)」で、スローガンとして掲げているのが「燃える黒陵」になります。「黒陵」とは黒沢尻北高校の通称で、黒沢尻の小高い丘陵地に建つ学校という意味です。このスローガンに少し違和感を覚える人がいるかもしれません。
一般的なスローガンの目的は組織を鼓舞することが目的となりまので、「燃えろ黒陵」とするのが通常だと思います。それでは「る」と「ろ」の違いについて考えてみましょう。
意欲度から見た時に人を次の4つに分けることができます。
① 自燃人・・・自ら燃えてまえわりの人に火をつけていくタイプ
② 可燃人・・・まわりに燃えている人がいると自分にも火がついて燃えるタイプ
③ 不燃人・・・まえりに燃えている人がいてもなかなか燃えない冷めたタイプ
④ 消燃人・・・まわりの燃えている人に冷や水を浴びせてその火を消そうとするタイプ
「燃える」とは間違いなく①自燃人を指しており、学校として育成する人材像をスローガンにしたものと考えられます。「燃えろ」では、必死になって旗を振るトップの姿だけがみえるような感じがしますね。
私が高校生だった時はこのスローガンはただカッコいいとしか思っていませんでした。経営者となって人を育成する立場となって、はじめてこのスローガンの意味の深さが分かるのです。
コロナ禍が続く今日、他の人と違う意見を言いにくい社会となってきました。特に何かをやろうとするとその火を消そうとする消燃人が増えてきていることが懸念されますが、私は常に自燃人として
周りに火をつけたいと思います。暗いと不平をいうよりも進んで明かりをつけましょう!
代表取締役 石川シュウジ