震災時の知られていないお話
- 投稿日:2021年 10月11日
- テーマ:理念
東日本大震災から10年が過ぎ、次第に当時の記憶も曖昧になってきている私です。
だからこそ次世代に伝えなければならないことを書き残す必要性を感じております。
最初に昨日の通信で少しだけ触れた、台湾の自転車メーカー・ジャイアントの対応についてお伝えいたします。
震災当時沿岸部ではあらゆる道路が瓦礫に埋もれ、
進むことも引くことも困難でした。
更には物資を運ぶ内陸部とのルートが分断され、
ガソリンや軽油などのエネルギーの供給が止まりました。
家族の安否確認のために車で現地に向かいますが、
ガソリンが底を尽き路上には放置された車もあったと聞きます。
そんな中救いの手を差し伸べたのが、ジャイアントです。
特別仕様のマウンテンバイクを1000台被災地に届けてくださいました。
ジャイアントは、当面道路の舗装整備が困難と想定される被災地において
復興に奔走される被災者ならびに団体職員、ボランティアの皆様の
移動手段として有効な「マウンテンバイク」を提供することとが、
自分たちのできることだと考えたのです。
このお話は自転車好きの私の仲間にさえ知られておりません。
ジャイアントのホームページに活動記録として残っているだけです。
つまり大げさに公表しなかったからです。
私はこの事実を知ってから、ジャイアントの自転車が益々好きになっていきました。
自治三訣「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そしてむくいを求めぬよう」
後藤新平先生の教えは、台湾にしっかりと根を張っているようですね!
代表取締役 石川シュウジ
*後藤新平先生と台湾の関係は改めて残します。
*現在この自転車を探しており、結果は後日報告します。