偉人や歴史を学ぶ意義
- 投稿日:2021年 10月17日
- テーマ:理念
ここ数日岩手県の偉人について触れてみた。
台湾で岩手の3賢人と呼ばれている、
後藤新平、新渡戸稲造、伊能嘉矩を短く説明するのは大変なことでした。
拙い説明ではありましたが、これを機に3人に関心を持って欲しいものですね。
ところで偉人について偉そうなことを書いてきましたが、中学、高校と
歴史が大嫌いな生徒でした。理由は年表を覚えるのが苦手だったからです。
多少は語呂合わせで覚えたこともあるが、どうも自分とかけ離れた時代のことであり、
歴史上の人物の名前に興味を持てなかったのが理由になります。
そんな私がなぜ偉人に興味を持つようになったのでしょうか?
きっかけは一冊の本「李登輝学校の教え」になります。
李登輝・台湾前総統と漫画家小林よしのりが白熱対談した本です。
当時、新しい歴史教科書をつくる会が作った教科書が社会問題になっていました。
従来の歴史教科書が「自虐史観」の影響を強く受けているとして、
戦後の歴史観を否定する新たな歴史教科書をつくる運動を進めていました。
マスコミは猛反発します。結局この教科書を採用した公立学校はありませんでした。
そんな世相の中、私は「李登輝学校の教え」を読み、
かつて岩里政男と名乗っていた李登輝さんが日本に対してエールを送っていることに驚いたのです。
歴史には光と影があることを彼から学んだのです。
彼は農業経済を学ぶために京都大学に入学します。
理由は農業経済の専門家、新渡戸稲造を尊敬していたからです。
私の中で岩手と台湾が初めて繋がった衝撃的な瞬間でした。
ここから暫くは地元の偉人新渡戸稲造先生について調べる旅が始まります。
新渡戸の書いた「武士道」についても、「武士道解題」として分かりやすく李登輝さんが解説しています。
歴史を学ぶというのは年表を覚えるのではなく、
その時代の背景をある一人の人物を通して学ぶことなのです。
あなたには誰か気になる偉人はいませんか?
代表取締役 石川シュウジ