#謝謝台湾
- 投稿日:2021年 10月31日
- テーマ:理念
東日本大震災から10年が経過し、私の中でも次第に記憶が
風化されてきていることを痛感しております。
しかしながら全国からの支援や、海外からの応援に対するご恩を
忘れることはできませんね。
特に世界で一番の義援金を送ってくれた台湾へは、
感謝してもしきれない程の恩義を感じております。
その一例をご紹介いたします。
先日10月29日、福島県の南相馬市社会福祉協議会さんへ行ってきました。
私が探していた自転車があるという情報を得たので、その確認と当時のお話を聞いてきました。
この自転車は東日本大震災が起きた翌月4月、台湾の自転車メーカー・ジャイアントが
被災地に届けたマウンテンバイク千台の中の一台になります。
対応してくださった協議会の常務理事のお話しでは、
当時は安否確認や避難所のニーズや情報収取に活躍したようです。
当初は30台ほどあったバイクは様々なボランティアやNPO団体にも貸出し、
5年程前には15台が帰ってきましたが使用できなくなったものは廃棄し、
現在では2台が残っているだけだと言います。
数が少ないのはそれだけ被災地で利用された証拠であると考えます。
ジャイアントさんは、ガソリンも不足していた被災地のことを考え、
特別仕様車をわざわざラインを開けて製造し社員が直接届けたこと知り、
本当に有難いことだと感じました。
この事実を多くの日本人は知りません。きっと被災地でも
このプロジェクトの全体像を把握する余裕もなかったと言えます。
決して報いを求めない台湾からの支援の在り方は、
後藤新平の「自治三訣」の教えが今でも台湾の人々に残っている証でしょう。
台湾から学ぶ「日本精神(リップンチェンシン)」!
ありがとうジャイアント!ありがとう台湾!
代表取締役 石川シュウジ