ひきこもりと対話
- 投稿日:2021年 11月28日
- テーマ:理念

斎藤環氏(ひきこもり新聞より)
11月27日(土)開催の北上市民大学は、精神科医の斎藤環さんが、
「高齢化する引きこもりと家族の支援 ~対話による回復支援とは~」と題して講演。
その中で私が注目したのが、ひきこもりに目覚ましい効果を発揮する
「オープンダイアローグ」の方法とその実践例の紹介だった。
「オープンダイアローグ」とは、フィンランドで実施されている
総合失調症のケア方法とその思想である。
名前の通り「開かれた対話」により、治療チームが自宅に赴き、
危機が解消するまで毎日会い続けることで改善・治癒へ向かう方法になります。
その実践例として、斎藤環さんが一番初めに適用した人を講演で紹介していました。
(詳しくはひきこもり新聞のウェブ番で「オープンダイアローグ体験記」の記事として
掲載されているのでご覧になってください。)
ここで言う「対話」とは、私たちが通常交わしている
対話とは意味が異なっています。この「対話」は、妥協や
調和をめざした「すり合わせ」ではなく、あなたとわたしの
世界はどれほど違っているかを掘り下げていくことになります。
あなたとわたしは絶望的に違っていることを知ると
逆に共通項もあることが見えてくる。これはひきこもり
だけではなく、普通の会話にも言えることですね!
代表取締役 石川シュウジ