情けは人の為ならず
- 投稿日:2022年 5月20日
- テーマ:その他
昔からのことわざに、「情けは人の為ならず」というものがあります。
これは「情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、
誰にでも親切にした方が良い」という教えです。
ところが、「情けをかけることは、結局はその人のためにならない」、
だからすべきでないという全く反対の意味だと思っている人も多いようですね。
さて、この「情けは人の為ならず」を科学的に実証したと大阪大学が研究成果を発表しています。
それによりますと、「幼児が第三者間のやり取りを観察して他者の親切さを評価していること、
親切を行う幼児は後にまわりの児から親切にしてもらいやすく、
自分が親切にした分をまわりの児から返してもらっていることが明らかになりました。」
(大阪大学大学院人間科学研究科の清水真由子特任研究員、大西賢治助教らの研究グループ)
人間は「他人のため」に何かをすること自体を喜びとするものですし、
「他人のため」に一生懸命努力している姿に感動するものです。
「他者に親切なものには、より親切に振る舞う」
という「正の連鎖」は良いのですが、
「他者に親切にしないものには親切にしない」
という「負の連鎖」は
断ち切らなければなりませんね。
石川シュウジ