定点観測
「定点観測」って聞いたことありますよね。
「ある決まった場所で連続的に行われる気象観測業務」という意味が元々の様です。
そこから「変化のある事象について、一定期間観察、調査をすること」という意味に用いられています。
私の朝のマイルーティンとして、トイレ掃除と送迎車両の洗車があります。
今日は送迎車輛の洗車から見えるものを紹介いたします。
デイサービスで送迎する車両を毎日洗車していると、
細かな傷が付いていることに気が付きます。
特に乗降するドアとバックドア付近に傷を見つけることが多いですね。
それには理由があります。
利用者様をワゴン車に乗降させるには移動式ステップが必要な方も多く、
そのステップを置く際にぶつけてしまう。
車いすや歩行器を後方のドアから載せたり降ろしたりする際に、
ぶつけてしまうことが多いからです。
そこでスッタフの皆さんに考えて欲しいのは、
「車に傷つくから丁寧に取扱いましょう!」
という事ではありません。
車いすや歩行器は、利用者様の持ち物です。
自分の足として肌身離さず傍に置いている大切な道具です。
その大切な道具を、雑に取り扱われたら私は怒ります。
物を雑に取り扱う人は、人に対しても同じような行動をとっている
可能性が高いのではないかと私は考えます。
人は言っていることではなく、やっていることが本音だからです。
たかが洗車ですが、されど洗車なのです。
毎日洗車するという定点観測から、
運転する人の性格が垣間見えてくるのです。
次使う人のことを考えているかどうかも分かります。
一番敏感に感じているのは、利用者様です。
最後は、何も言わないで立ち去るものです。
石川シュウジ