初代錦木没後200年
- 投稿日:2023年 7月18日
- テーマ:その他
大相撲夏場所から目が離せませんね!
理由は岩手県出身の錦木関が1敗を守りトップにいるからです。
錦木関に対する、親方連中や解説者からの賞賛の言葉を聞いているだけでも嬉しいものです。
錦木関本人も「私は玄人受けしますが、一般には人気ありませんから」と至って謙虚な姿勢を貫いています。
岩手県人らしい姿勢にも好感が持てますね。
さて錦木関が、今年覚醒したことには意味があるのです。
もちろん本人のたゆまない稽古のおかげであることが誰も否定できないことですが、
歴史をたどると面白いことが分かってきます。
錦木という四股名は盛岡藩お抱え力士が代々名乗った名前になりますが、
最初に錦木を名乗ったのは、二所ノ関部屋の開祖である二所ノ関軍右衛門(1760~1823)になります。
この初代は、北上市黒岩(奥州和賀郡)出身の小田島音蔵で、
四股名を錦木塚右衛門と名乗り、引退後に二所ノ関を開きます。
今年は2023年、初代が亡くなったのは1823年。
丁度没後200年という節目に当たるのです。
先場所から錦木関が覚醒したのは、単なる偶然のこととは思えないのです。
初代から錦木を名乗った歴代の盛岡藩お抱えの先輩力士たちの後押しがあっての、
今場所の躍進であり、負ける訳がないのです。
是非とも、初代没後200年の節目であることを拡散し、
錦木関の更なる活躍を応援しましょう!
初優勝おめでとう!初代の墓石に手を合わせる錦木徹也さんの
姿に感動しました!ありがとう錦木関!(予祝:未来を祝う)
石川シュウジ
「損得」よりも「美学」
先週のことであるが、少し残念な出来事があった。
会社の前の道路に水たまりができる程の雨が降っていた。
その水たまりの中に新聞紙を縛った物が落ちていた。
きっと廃品回収業のトラックが落していったのかもしれない。車が避けて通るので、少し交通の邪魔になっている。
私が取り除こうとすると、スタッフの一人が新聞を取り上げて路上から片付けてくれた。
これは素晴らしいと声を掛けようと思った瞬間に、その新聞の束を歩道に置き去って社内に戻ってきた。
(その場で直ぐに指摘をすれば良かったのだが、人は見ていけないものを見ると何もできなくなるものだ。)
閉店後に私がその束を社内に持ち込み、倉庫内で広げて乾かし、後日ゴミ袋に回収している。
その回収する際に、そのスタッフは私の作業を自ら手伝い、謝罪してきた。
素直に謝るところが、その人の良い点である。
さてこのスタッフさんの行動を、皆さまはどう思うだろうか?
行動しただけでも立派なのだろうか?
ある会社が行動指針として掲げている合言葉がある。
「それ、かっこいいか?」。その会社の小冊子には、こう具体的に書かれている。
■「意思決定」の基準は「損得」よりも「美学」
意思決定のフィルターは、「法令(コンプライアンス)」「美学」「損得」の順番だ。
「法令遵守」は当たり前として、問題は「美学」と「損得」だ。
「美学」、それは人として正しいのか?
新入社員から見て尊敬される判断か?
子ども達に誇れる判断か?
この判断基準をブラさない「かっこいい大人」を目指す。とある。
目先の「損得」に曇った判断や行動は、尊敬を得られない。
そしてあなたの応援団も広がらない。特に子どもから見て
かっこいい大人になっていますか?
石川シュウジ
「形」から入って「心」に至る
- 投稿日:2023年 7月16日
- テーマ:その他
先週の社長アカデミーで、環境整備のお話をほんの触りだけしました。
アカデミーの最後にスタッフさんからの感想をシェアする場がありました。
その中に「環境整備は、心を揃えるためにすることを、初めて知りました。」
という感想がありましたので、少し深堀りいたします。
私は物を揃えることが苦手です。つい使った物を出しっぱなしにする癖があります。
今から20年程前に友人に誘われ、(株)武蔵野さんに見学に行ったことがありました。
「環境整備で会社が劇的に変わる!」という誘い文句に惹かれたのです。
そこで学んだ一つは、「『形』から入って『心』に至る」というものです。
例えば、「心を込めてありがとう」を言わなくても良のです。
「形だけでもありがとう」と言っていると、感謝する理由を脳が探し始め、
次第に心から言えるようになるものなのです。
二つ目は、人の心は瞬時に移ろうことです。
先ほどまで談笑していた人と、急に気まずくなることもありますよね。
目の前の物が揃ってないことに気が付けない人は、
他人の心の変化には到底気が付けないというのです。
この二つから、形だけならば「口からでまかせ男の私でも出来る!」と勘違いし、
環境整備を始めた訳です。(未だに恥ずかしいレベルですが・・・)
会社や組織のトップとして一番やらなければならないことは、
そこに集まる人の心をひとつにすることになります。
組織を船に例えると、どんなに優秀な漕ぎ手を集めてもバラバラでは、前に進みません。
よもや進んでもそのスピードは本来持っている能力から程遠いものです。
しかし小さな船でも、船長の指揮の下で力を合わせれば荒波さえも
乗り越えることができるのだと信じています。
環境整備には、物を探す時間を減らすという効果がありますが、
何よりも大切なのは、心を揃えるための手段であるということです。
まずは「形」から入って「心」に至る。これが正しい順番です。
石川シュウジ