秋の味覚は過去のものに
- 投稿日:2023年 10月12日
- テーマ:その他

夕方、仕事帰りに妻とスーパーマーケットに行くと秋の食材が並んでいますね。
どれも美味しそうで、目移りします.
岩手の秋の味覚といえば、サンマの塩焼きと二子のいもの子汁です。
しかし近年はサンマが不良で高級魚になってきたために、
なかなか食卓に上がることも少なくなってきました。
ところで妻の実家のある仙台では、秋の味覚と言えば「はらこ飯」です。
秋になると仙台の両親に誘われて、亘理町荒浜地区まではらこ飯を食べに行ったものです。
荒浜に行くと、寿司屋ではらこ飯を食べるのですが、人気店には長蛇の列ができるものです。
実はこのはらこ飯、記録的なサケの不漁と物価高の影響で、お値段も年々高くなっています。
調べてみると、宮城県のサケの漁獲量は震災後、最も多かった2013年度には6500トンほどありましたが、
2022年度は87トンにまで激減しているのです。
先週入った仙台駅のエスパルでは、はらこ飯は1800円から2200円位が相場でした。
ご飯に乗っているイクラやシャケの切り身の量も、昔に比べるとかなり少なく寂しいですね。
八戸では、イカの水揚げ高が全盛期の5パーセントと大打撃を受けています。
世界三大漁場と言われた三陸沖も、過去のお話.
今後は、「サンマの塩焼き」も「はらこ飯」「イカのポッポ焼き」も
庶民の食卓を飾ることはなさそうですね。
食べれないと思うと、食べたくなるものです。
石川シュウジ