「祝着」の柄に込めた思い
- 投稿日:2024年 2月 5日
- テーマ:その他
お宮参りでは、亡き母が、私の長男のために作ってくれた着物を使います。この赤ちゃんを包むように掛ける着物の事を「のしめ(熨斗目)」と呼ぶようですが、よく見ると鷹や太鼓の柄が施されています。調べてみるとこの柄には次のような意味があるのです。
1.鷹(たか)
鷹は、鋭い目と爪を持つ動物。遠くまで見渡せる鷹の目は「千里眼」になぞらえて、先を見通す力、本質を見抜く力を表しています。このことから、先見の明がある人に育つようとの願いを込めています。
2.太鼓(たいこ)
太鼓は、邪気を払う魔よけの意味で古くから好まれている古典的な柄。太鼓が「大きく鳴る」ことを「大きく成る」にかけ、子どもの成長と成功を祈願する意味があります。
これ以外に用いられる柄として
3.打ち出の小槌(うちでのこづち):子どもが一生ものやお金に困らないようにとの意味
4.龍:男の子の出世や飛躍を願う意味
5.兜:邪気や災厄から守る意味
古から古典的な柄には、我が子に対する愛情の深さが込められていることが分かりますね。
この文化は後世に伝えたいものです。
石川シュウジ