北上の先人
- 投稿日:2022年 11月 2日
- テーマ:本
コンパスウォーク北上鬼柳には本棚がある。
当初は利用者様が興味ありそうな雑誌を置いている。
例えば、全国の絶景が載っている雑誌、
暮らしのヒントが載っている雑誌などを、
本屋で購入し置いている。
(定期的に入替できなく申し訳ありません。)
しかしわが家には本があるので少しずつ持ち込んでは勝手に並べている。
すると管理者の利佳子さんから「Aさんが、Bという本が面白いと言っていつので、
次はCという本を紹介したら良いのではないか?」と
私にリクエストが入ることもある。
私が読んでいる本はかなり偏っているので,
誰も興味を示さないのではと思っていたので、
少し嬉しいものである。
北上史談会が発行している「北上の先人」も、
利用者様に隠れた人気がある。
北上市内でも自分の住んでいる地域に関する先人が載っていると、
管理者と話が弾むようだ。
実は管理者の利佳子さんは、仙台出身で地元のことを知らない。
ところが、よそ者の方が地域に馴染もうとして地元民の話を良く聞くようで、
彼女も深くは知らないが引き出しは多く、興味を持って聞いているようだ。
世の中を変えるのは「若者・馬鹿者・よそ者」と
言われるが、この地元の宝に光を当てるのも、
実はよそ者であったりすることが多いと思う。
地元民の私の方が彼女より知らないことも多い。
さて「北上の先人」を、もう少し読み込んでみようか!
石川シュウジ
100分de名著「金子みすゞ詩集」
- 投稿日:2022年 10月22日
- テーマ:本
私はNHKのEテレ「100分de名著」という番組が好きです。
著名であってもなかなか手に取って読むことが無かった本が多くありますが、
それを25分番組で計4回、つまり100分で紹介してくれるという番組です。
名著と言われる本は歴史的に古い本や、今となっては難しい表現が多いですね。
私の能力では最初の数頁を見ただけで理解できずに、諦めてしまう癖がある。
ところがこの番組では本の中身だけではなく、著者の生い立ちやバックヤードを解説してくれるので面白い。
なぜそのような思考や表現になったのかが見えてくるからです。
ところが最近テレビを観ることがなくなり、この番組もしばらくご無沙汰している。
この週末は本屋に行き「100分de名著」のテキストを数冊買ってきた。
その一つのタイトルは「金子みすゞ詩集」。
金子みすゞさんと言えば、東日本大震災の時に、ACジャパンで流したCMでの
詩「こだまでしょうか」が思い出される。
実は、恥ずかしながら私にはこれくらいの知識しかない詩人であった。
「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。
「馬鹿」っていうと 「馬鹿」っていう。
「もう遊ばない」っていうと、「遊ばない」っていう・・・
金子さんの生前には詩集が出版されず、没後半世紀が経ち
初の詩集が出されたことを知り驚いた。名著というから
古くから読まれているものとばかり思っていた。
その人の、人生の物語を知ると全く違うものが見えてくるものですね。
石川シュウジ
思い込みを乗り越える
『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』という本を紹介します。
ビル・ゲイツが、2018年にアメリカの大学を卒業した希望者全員に、
この本を無料でプレゼントした話題の本ですが、これまで手が出ないでおりました。
著者のハンス・ロスリング氏のTEDトーク
「ハンス&オーラ・ロスリング: 世界について無知にならないために」は有名です。
この本からは、私たちが普段こんなにも世界を
勘違いして捉えているのかが見えてきます。
この本には13問のクイズが用意されています。
例えば一例ですが・・・
質問1:現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を終了するでしょうか?
A:20% B:40% C:60%
このクイズの平均正答率は16.6%で、世界のエリートでさえ
現代の世界の状況を正しく理解していないことがわかります。
(ちなみに答えはCです)
著者によると、私たち人類は10の「ドラマチックすぎる世界の
見方(色メガネ)」を持っています。この見方つまり本能を認識する
ことでデータを基に世界を正しく見る習慣が付くと言っています。
さて明日は、参議院議員選挙ですね! 自分自身の思いこみを
一旦外して誰に投票するのかを考えることも大切だと思います。
石川シュウジ