錯覚した時代「平成」
上のグラフは朝日新聞社が3月中旬から4月下旬に、
平成の時代認識を全国世論調査(郵送)しまとめたものである。
インターネットの発達で日本社会は
「よくなった」が35%、
「悪くなった」は36%と二つに割れた。
人と人とのつながりや結びつきが
「希薄になった」は79%を占め、
「豊かになった」はわずか9%。
インターネットをどう見ているかによっって
結果が割れるのだと思います。
インターネットは、振り下ろすだけで願いが叶う
「打ち出の小槌」だと思っている人がいまだに多くいます。
単なる使いこなす技術が必要な「道具」なのです。
インターネットが関係する事件が起きるたびに、
ネットは主犯のように扱われます。
人と人とのつながりが希薄になったのも
ネットのせいではありません。
道具に罪はありません。罪は人が犯すのです。
目的と手段が逆転しているのです。
幸せになるための道具が
その道具を持てば幸せになると錯覚した時代なのです。
【時代】
新しい時代「令和」がスタートしました。
朝日新聞が「『平成』とはどんな時代か」を調べた結果によると
最多は「動揺した時代」で42%になりました。
平成で一番印象に残る世の中の出来事を自由回答で一つだけ挙げてもらうと
東日本大震災や阪神淡路大災害などの「自然災害」がトップとなっております。
ちなみに私にとっての一位は、東日本大震災になります。
私は【時代】といえば中島みゆきさんの【時代】を思い出します。
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だから今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
この中島みゆきさんの【時代】は
この絶望は一生続くわけじゃなくて、一つの時代だと語ります。
苦しい中、希望を持つことは大切です。
実際に東日本大震災後、少し落ち着いてから
ラジオへのリクエストが多く寄せられた曲が
この【時代】でした。
新しい時代に希望を託す、
ゆだねるという受け身ではなく
希望を持って、新しい時代を自ら創り出す
スタートとしたいもののです。