扁鵲の話
- 投稿日:2024年 2月17日
- テーマ:アンチエイジング・ハウス / 介護
中国の魏の文王が、「脈診」で有名な名医だった扁鵲(へんじゃく)を呼び、「兄二人が医師をしているが、なぜ三男のお前が有名なのか?」と尋ねた。扁鵲は次のように答えました。
「長兄はもっとも優秀な医師で、病気になる前に直してしまうため有名にならない。
次兄は軽い病気を治すので、そこそこ有名になる。
私は重症になってしまってから治すので有名になっただけのことです。」
近年「健康寿命」とともに、聞かれるようになった言葉に「未病ケア」があります。「未病」という言葉はまだ馴染みがないかもしれませんが、「予防」という言葉と比較すると、その意味が理解できます。
「予防」は特定の疾患を対象として、その疾患を避けるようにするもの。
「未病ケア」は、部分的な疾患ではなく、体全体の状態を最適化するもの。
私たちは健康な状態から病気の状態になるまでには、日々の違和感の見逃しがあります。
未病とはつまり「慢性的なだるさ」だったり、「やる気が出ない」「理由はわからないが体調が良くない」といった、どこかが致命的に悪いという診断はでていないけれど何だか変だなという状態のこことを言います。
コンパスウォークは、病院ではありませんので、治療をすることはできません。しかし通われている利用者様の日々の様子から違和感を見逃さないよう心掛けています。日々の会話や運動の様子を通じての未病ケアこそが健康寿命を延ばすコツだと思います。
石川シュウジ
スリランカカレーと健康
- 投稿日:2024年 2月16日
- テーマ:アンチエイジング・ハウス / 介護
昨日の通信にスリランカの中部にあるリディマリヤッダの支援小学校が日本の支援で完成したことを載せている。完成写真を見ていたらスリランカにまた行きたいという思いが強くなってきた。
そこでスリランカを懐かしみ、カレーを作ってみた。本場のスリランカカレーだが、日本国籍も取得している現地ガイドで友人のチャンドラさんから教わったレシピを使っている。私たち日本人は辛さに強くないために日本人用にアレンジしてくれたものだ。
材料は鶏肉と玉ねぎ、各種香辛料とココナッツミルクと日本で手に入る物ばかり。最後に塩で味を整えるが、シンプルで美味しい。このカレーには小麦粉を一切使用しないために、今話題のグルテンフリーの食事となるので、健康に気を使う方には評判がよい。
スリランカと言えばアーユルヴェーダが有名。病気になってから治療する西洋医学とは考え方が異なっており、病気になりにくい心身をつくるための予防医学として着目されている。
そういえば2019年にスリランカに行った際にアーユルヴェーダの医者に脈をはかって貰ったことがある。あなたは血圧が高いので少し気分を落ち着かせる
ハーブを処方された。このハーブを飲むのではなく、蒸し風呂の床に敷きその湯気を肺と皮膚から取り入れるもの。アーユルヴェーダでは脈診で身体の調子が分かるようです。
それに比べ現代日本の医療では、検査・検査そして検査と数値を出さないと医者でさえも原因が分からない様子。医者は患者を見ることなく、脈診することなくパソコンの画面をみるばかり。
せめて患者に触れて、まずは安心させることが大事だとは思わないのでしょうか?
石川シュウジ
スリランカへの恩返し
- 投稿日:2024年 2月15日
- テーマ:その他
スリランカの中部にあるリディマリヤッダの支援小学校が2年前に日本の支援で完成。私もその建設に微力ながら協力してきましたが、新型コロナ感染症も収まり今年2月上旬に日本の仲間たちがスリランカを訪問し、新しい学校を視察してきたとの報告がありました。現地で大歓迎を受けてきたようですね。(私も行きたかった・・・)
私は2019年2月にスリランカを訪問。目的は、NGOワールド・ビジョンを通じて支援している子ども達に会うためでした。経済危機で揺れ続けるスリランカでは、最も貧しく、最も弱い立場にある子どもたちが、大きな代償を払っているからです。2019年に渡航した仲間が現地を視察したあと、学校建設を計画し起工そして完工。今回の訪問となった訳です。
実は戦後の日本は、戦勝国によって国が4分割にさせる案が持ち上がっていたのです。それに反対し日本の独立を守ってくれたのが、スリランカの代表ジャヤワルナダさん。彼のサンフランシスコ講和会議での演説があったおかげで日本は割譲されなかったのです。
この事実について日本の学校では教えてくれませんが、お世話になったスリランカの御恩については本来忘れてはならないことなのです。
日本人として「恩知らず」は恥ずかしいことと自覚することですね。
石川シュウジ