「祝着」の柄に込めた思い
- 投稿日:2024年 2月 5日
- テーマ:その他
お宮参りでは、亡き母が、私の長男のために作ってくれた着物を使います。この赤ちゃんを包むように掛ける着物の事を「のしめ(熨斗目)」と呼ぶようですが、よく見ると鷹や太鼓の柄が施されています。調べてみるとこの柄には次のような意味があるのです。
1.鷹(たか)
鷹は、鋭い目と爪を持つ動物。遠くまで見渡せる鷹の目は「千里眼」になぞらえて、先を見通す力、本質を見抜く力を表しています。このことから、先見の明がある人に育つようとの願いを込めています。
2.太鼓(たいこ)
太鼓は、邪気を払う魔よけの意味で古くから好まれている古典的な柄。太鼓が「大きく鳴る」ことを「大きく成る」にかけ、子どもの成長と成功を祈願する意味があります。
これ以外に用いられる柄として
3.打ち出の小槌(うちでのこづち):子どもが一生ものやお金に困らないようにとの意味
4.龍:男の子の出世や飛躍を願う意味
5.兜:邪気や災厄から守る意味
古から古典的な柄には、我が子に対する愛情の深さが込められていることが分かりますね。
この文化は後世に伝えたいものです。
石川シュウジ
立春大吉
- 投稿日:2024年 2月 4日
- テーマ:その他
今日は立春。立春は春の始まりを告げる日であり、昔の人々にとっては1年の始まりの日でもありました。旧暦では、立春近くに元日が巡ってきますが、必ずしも立春=元日とならないのは、二十四節気は太陽の動き、元日は月の動きで決められていたからです。
さて2月4日は、我が家の長男の誕生日でもあります。昨年12月にその息子に長男(私にとっては孫)が生まれたので初宮詣をすることとなりました。塩釜神社に赤ちゃんが無事に誕生したことの報告と感謝をし、今後の健やかな成長を願って家族でお参りです。
良きことが重なることは嬉しいものです。これも年を重ねることの喜びの一つで、両親やご先祖様に感謝する一日となりました。
「積善の家に余慶あり」といいますが、今の良きことは全てご先祖様のおかげ。今後子孫まで何代も続く幸福を得るには、自分の代の行いに掛かっている訳です。
人間は自分の為には頑張れないものですが、孫や次世代の為には力が湧いてくるのです。
皆様にとっても良い一年となりますよう祈念いたします。
令和六年二月四日
石川シュウジ
節分の思い出
- 投稿日:2024年 2月 3日
- テーマ:その他
今日は節分。北上の諏訪神社で追儺豆まき行事が行われますね。地元の各商店会からの景品福豆500個を協賛いただいての開催ですので、本音は仕事をサボって参加したいものです。
この景品福豆はいつから続いている伝統なのでしょうか? 私は小学生3年生の頃だと記憶していますが、父に連れられて諏訪神社の豆まきに来たことがあります。田舎者の私は、集まる人の多さビックリしたものです。豆まきといっても雪国北上では、落花生をまくのですが、その落花生に交じって景品の福豆も一緒にまかれます。
私も景品付きの福豆を何個か拾い嬉しくてドキドキします。父にこの福豆と景品の交換の仕方を教わります。福豆に書かれた商店に行くと景品と交換してくれるとのことでした。
「俺、こんなのいらない!」と父に福豆を渡してしまったのです。本当は欲しいのですが、 田舎の子としては、大きな町の商店に一人で入る勇気もなく、恥ずかしい訳です。父は「そうか!」と言いながら、私を小型トラックのトヨエースに乗せて帰路についてしまったのです。
家に帰ってから「どうして一緒に行こう!」と父に言えなかったのかを後悔します。
それから50年以上も経ちましたが、いまだに豆まきのシーズンになり景品福豆と聞くと、その時の
後悔の気持ちを思いだしてしまうのです。
今の子ども達は、親に欲しい物をハッキリ言いますが、私たちの頃は父に対して意見を言える時代ではありません
でした。
地震・かみなり・火事・親父・・・は遠い世界の話となりました。
石川シュウジ