ヒートショックのメカニズム


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お風呂からなかなか出てこないと思っていたら中で倒れていた!
私の身近な知人にも数人事故に合われている方がいますので、
とてもショッキングな出来事です。

過去には入浴中の急死者数は約19,000人と推計されたこともあり、
その原因の多くがヒートショックだといわれていますので、
誰にでも起こりえる身近な出来事なのです。

 

そもそも、ヒートショックはなぜ起こるのでしょうか? 
冬場は長時間暖房の効いた部屋の中にいることが多くなります。
断熱の効いていない古い住宅では、
浴室や脱衣室は外の気温とほぼ変わらない寒さになります。
暖かい部屋からお風呂に入ろうと部屋を出ると、
自律神経の働きにより体が外気の寒さに対応しようとして
血管が収縮し、血圧が上がります。

しかし、お風呂に入って浴槽に浸かると、
今度は浴槽の熱いお湯に対応しようとして血管が広がり、
血圧が下がることになります。
浴室へ向かう際に上昇した血圧が、
熱いお湯に浸かることで一気に低下してしまうのです。
このように、寒い日の入浴は血圧の変動を短時間に繰り返します。

こうした急激な血圧の変動によって心臓に負担がかかり、
脳卒中や心筋梗塞につながってしまうと考えられています。
これがヒートショックのメカニズムといわれています。

ヒートショックと聞くと、自分とは余り関係のない

事のように思っている人が多いと思います。

まずは身近な問題であることを認識しましょう!

明日からは、その対策をお知らせいたします。

       石川シュウジ



年末の風物詩 餅つき


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餅つきは昔、日本の年の暮れの風物詩のひとつでした。
我が家では、毎年恒例行事として餅つきをし、
鏡餅やのし餅を作っておりましたが、
今年は妻も忙しくどうも餅つきはできそうにありません。

さて餅つきは、12月28日か12月30日に行うことが多いですね。
祖母が生きている時に、29日は「苦持ち」といい、
九が苦に通ずるから縁起が悪いと再三聞かされておりました。

逆に福(29[ふく])をもたらすといって、この日に餅つきをするお寺もあるそうです。

我が家の息子たちが小学生の頃までは、臼と杵で本格的に餅つきをしました。
私は杵を振りお餅をつく係、母は方言で「えんどり」といってお餅をひっくり返す係です。
二人は息を合わせながら、ついては餅を返し、むらなく、きめ細かくつきあげます。
えんどりする人はぬるま湯で手を湿しながら、餅を折り畳むようにします。
この餅を折り畳む時に空気も一緒に混ぜ込まれることで、ふんわりとしたお餅に仕上がります。
餅を焼いた時に風船の様に膨らむのは、中に空気が入っている証拠なのです。
このえんどりの少ないお餅は、空気が入らないので硬い餅となるのです。

 母が介護を必要としてからは、えんどりも出来ないので
餅つき機械を使用して年末恒例行事を続けてきました。
機械を使ったお餅の肌は、どうしてもむらができニキビ面になります。
臼でついた餅は、その名の通りもち肌で美しいものでした。

 母が亡くなって10年、機械での餅つきも今年で

途切れそうです。またひとつ風物詩が消えていきますね。



ヒートショックと浴室内熱中症


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「ヒートショック」とは、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる
急激な温度変化によって、血圧が上下に大きく変動することをきっかけにして、
体に負担がかかる現象のことをいいます。
「ヒートショック」による事故死が多いのは入浴時です。

 これまで入浴関連事故の原因はヒートショックであるとの認識が主流でした。
ところが近年の研究では、私たち日本人の長風呂する入浴スタイルが
大きな原因ではないかと言われ始めています。
今注目されているのは「浴室内熱中症」なのです。

これは、長湯や高温での入浴により体があたたまることで血管が広がり、
血圧が低下して起きる体調不良です。原因としては、実はのぼせなどが関係しています。
実際には、気づかないうちに倒れてしまい、
倒れているのが発見された時には溺死となっていることが多く、
あまり世間では知られていません。
この他には、浴槽内でぼーっとし急に立ち上がろうとして、転倒する事故などもあります。

寒くなってくると身体の芯から温めたいと、長湯や熱い湯に浸かりたい気持ちは分かりますが、
身体の負担を考えると短くして上がった方が良いのです。 
   石川シュウジ



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