洗車雨(せんしゃう)
- 投稿日:2022年 6月24日
- テーマ:その他
今朝は雨ですね。雨の中でも送迎車の洗車は欠かせません。
これはマイルーティンになっており洗車しないと
どうも気持ちが悪いので、カッパを着て洗車しています。
そんなことに意味が無いと思われますが、
マイルーティンは最優先させるべき自分との約束なのです。
さて、「洗車雨(せんしゃう)」ってご存じですか?
「洗車雨」と聞くと洗車した後に降る嫌な雨の事を想像してしまいますね。
実は洗車雨とは七夕の前日、7月6日に降る雨のことを指す季語になります。
この日だけを限定する言葉なのです。
七夕は、織姫と彦星が1年に1度唯一会える日だとされています。
その日のために彦星が織姫に会うために使う牛車があるのですが、
それを7月6日に洗車することからこの名前が付いたとされています。
2人が再会する日を待ち侘びて、そのために洗車する
というとてもロマンチックでかわいらしいお話です。
しかし天候は自分でコントロールできません。明日晴れようが、
雨が降ろうが、やりが降ろうが同じことを繰り返す。
きっと彦星も、会えることを信じて洗車しているのでしょう!
石川シュウジ
宝積「原敬」
- 投稿日:2022年 6月23日
- テーマ:その他
(この通信で何度繰り返し紹介していますが)
「宝積」とは、その本義は「人を守りて己を守らず」。
転じて「人に尽くして見返りを求めない」という意味で、
わが郷土盛岡市出身の平民宰相と呼ばれた原敬元首相が
座右の銘にした言葉になります。
以下に、若い方のために、原敬をご紹介いたします。
日本で最初の本格的な政党内閣を樹立したのが、原敬です。
原は自らが総裁をつとめる立憲政友会を、薩長を中心とした
藩閥勢力に対抗できる強い政党に育てあげ、
政友会のメンバーを中心とする内閣を組織します。
その抜群の指導力と議会運営の巧みさは、
歴代の総理のなかでも抜きん出ていました。
いっぽうで、藩閥と正面対決せずに話し合いで
政局を運営する姿勢は「妥協的政治家」といわれ、
議会では数の論理をもって普通選挙法案に反対したため、
「保守的独裁者」という批判も受けました。
原は暗殺されますが、在任中に死去した初めての総理でもあります。
原の自筆の書「宝積」は、長年にわたり自民党本部の幹事長室に掛けられておりました。
丁度参議院議員選挙の真っただ中。原が今の政治家を見てどう思うのでしょうか?
石川シュウジ
宝積経営
良い会社をベンチマーク(視察)してみると、それぞれの会社の
創業者の思いを大切にしている企業が多いようです。
創業の思いを社是や理念にして継承していますが、
時代とともにやり方を変化させながら環境に適応させています。
各会社が掲げているキーワードは、「報恩」「感謝」「三方良し」
「福分」「年輪経営」「信」「ギブ&ギブ」「敬護」「笑顔」
「仲間」「温かいおせっかい」など、素敵な言葉が並びます。
深堀りするとその地域の文化や先人の考え方があって生まれたことが分かります。
岩手県の偉人を深堀りしてみると、皆見返りを求めない姿勢が共通項としてあります。
後藤新平の「自治三訣」、新渡戸稲造の「武士道」、原敬の「宝積」などの
珠玉の言葉には、自分のことを後に回す姿勢があるのです。
わたしたち岩手県民には、助け合わないと生きていけなかった厳しい風土があり、
それが人間性を培ってきたと言えます。
この人間性をベースとして経営を考えてみました。
寝ても冷めても、自分が創りたい世界を一言で表すことを考えます。
最終的に「宝積(ほうじゃく)」が、一番しっくりする言葉となりました。
明日から少しかみ砕いて説明いたします。
石川シュウジ