母ちゃんを通わせたい施設4 

  • 投稿日:2022年 2月 8日
  • テーマ:理念

かつての我が家は基本的に商売を優先している造りなので、介護するには大変不便な造りでした。
そんな状況でも、段差を解消したり、手すりをつけたりと介護リフォームで考えれることは全てやってみました。
福祉住環境コーディネーター2級の腕の見せどころです。

 しかし一番の悩みは、寒さでした。
事務所兼ダイニングキッチンにベッドを置いておりますが、
夜トイレに行くにはドアを開け、寒い店舗の通路に一旦出ます。
寒さをしのぐためにも一枚上に羽織らないといけません。
床は店舗ですので土間コンクリートにPタイル仕上げ。
壁に設置した手すりを頼りにトイレまで行くのですが、
そのトイレは床・壁ともタイル仕上げで冷たいものです。
大便器の傍らに小型の電気暖房機を設置していますが、
使用する時だけスイッチを入れるためになかなか暖かくなりません。
多少足元に温風が届く程度のものでした。

 実はここからが時間が掛かるのです。
不自由な体を手すりで支えながらパジャマとパンツを下ろします。
用を足した後に又手すりにつかまりながらパンツとパジャマを上げる作業となります。
その後ダイニングキッチンまで、行きと逆の行程を経てやっとベッドに入れるのです。

 私が通常1~2分で済むことが、母は10~15分掛かります。
体調が悪いとこれ以上に時間が掛かるものです。
これを昼夜繰り返す訳ですが、何よりも夜間が大変でした。

妻が夜母の傍らで介助のために寝ていますが、
子育てと会社の経理、母の介護と常に寝不足となります。
次第に出口の見えないこの状況に、疲労とイライラが溜っていくのでした。

その当時私は、自分には様々な役職があることを理由に介護と子育ては妻に任せっぱなし!
妻から話があっても、忙しいと取り合わないでいました。
つまり完全に逃げていた訳です。

 

同時に、息子の転校、遺産相続の調停、仕事のトラブルと立て続けに問題が起こります。

八方ふさがりの状態になっていくのです。つづく・・・

  

                       石川シュウジ



母ちゃんを通わせたい施設3

  • 投稿日:2022年 2月 7日
  • テーマ:

少し母の思い出を書きたいと思います。
母の香は昭和12年生まれで、生まれつき身体は丈夫でした。
花巻の笹間から和賀町藤根の石川家に嫁いでから、
私を筆頭に4人の子どもを生みますが、
家業の金物店を切り盛りしながら子育てをします。
母が44歳の時、石川硝子店の創業者である父與志久が急逝。享年51歳でした。

当時私は大学1年、浪人して入ったばかりで社会のことなど全く知らないボンボン。
「大学を辞めて父の跡を継ぐ方がよい。」という周囲の声に、反対したのは母一人でした。

そんな母の一声で大学生活を続けるものの、
親の苦労を知らない私は毎日部活のソフトボールと、パチンコに明け暮れます。
結局単位が足りなく一年留年しての卒業となり、
浪人と合わせて6年もの時間とお金を親に負担させてしまいます。
どうしようもないぐうたらな大学時代でした。
結局行くところもないので私は家業を継ぐことになるのですが、
苦労してきた母の喜びようは予想を超えるものでした。
どんなにか待ちわびていたのか、バカ息子は知る由もありません。

(その後はバッサリ省略)私の記憶には休んでいる母の姿はありません。
病気らしい病気もしたことがなく、年齢の割には若々しい自慢の母でした。

 しかし65歳を過ぎたあたりからよく転ぶようになっていきます。
徐々に姿勢が前かがみになっていくので、整体に通い補整しますが、
暫くするとまた元にもどります。
そんな中これまで病院にかかったことのない母が整形外科に行くと、
脊柱管狭窄症で手術した方が良いと診断されます。
その後数年間は手術したくないと頑張りますが、
次第に介護が必要となり2階に上がれなくなっていきます。
実は我が家は1階が店舗(50坪)、2階が住居(50坪)の鉄骨造りでしたので、
母は1階の事務所兼ダイニングキッチンにベッドを置いて暮らすようになっていきます。
お風呂は2階にあり、自宅では入ることができません。
基本的に商売を優先している造りなので、
トイレには段差があり靴を履きかえないといけません。
  続く・・・

           石川シュウジ



人生は意思決定の連続だ

  • 投稿日:2022年 2月 6日
  • テーマ:理念

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私の人生を振り子に例えると、ふり幅の大きなブレブレの人生でした。
朝令暮改を繰り返し、振りむくと誰もいないことも多かったといえます。
社名を「絆すてーしょん」に変えて7年になりますが、
最近妻から「貴方、やっと振れ幅が小さくなってきたね!」と
言われるようになってきました。正直嬉しいものです!

物語コーポレーションの創業者で、特別顧問の小林佳雄氏が、
長年就職活動中の学生向けに話したセミナーがDVD化されています。
(現在は手に入りません)

 この中で小林さんは、就活生が身に付けるべきたった一つのこととして
「意思決定」を挙げています。数多くの「意思決定」が勘を育てるといいます。
つまり大きくブレても自分で決めると失敗も身になり、
それを繰り返していくことで次第にブレ幅が小さくなりなっていくのです。
物事の判断スピードと失敗しない確実性も格段に向上していきます。

 それではどうやって「意思決定」すればよいのでしょうか?
情報を集め、「最後は自分の心に聞いて勘で決めろ!」と小林さんは若者に語りかけます。
上場企業のトップだった小林さんが、最後は自分の勘だというところに、
多くの若者が勇気をいただき元気になっていきます。

私の息子たちも、このDVDを観て大いに触発され旅立っていきました。
親の言うことは得てして聞かないものです。

        石川シュウジ 



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