遠くまで行きたければ、みんなで進め
- 投稿日:2022年 12月16日
- テーマ:理念
アフリカのことわざを紹介いたします。
「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」
(if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together)
毎年7月にフランスおよび周辺国を舞台にして行われる自転車ロードレース大会に、
ツールド・フランスがあります。約23日間で3500㎞、
一日平均150㎞程を走るものです。
約200名が一斉にスタートするのですが、集団のスピードが遅いと見ると
数人で逃げる選手が出てきます。もちろん最初は大きなリードを得るのですが、
ゴール近くなると集団に飲みこまれることが多く、なかなか逃げ切ることができません。
自転車ロードレースは空気抵抗との戦いであり、勝利を狙うチームは
エースを守る風除け係としてアシストを起用します。
更にローテーションを組みアシストを交代しながら戦略的にレースを行う競技になります。
実は会社という組織もロードレース大会と似ているところがあります。
短い距離を争うのは個人の能力だけで勝つこともできますが、
しかし長い距離を争うには、チーム全体としての役割分担が必要となってきます。
特にも一番風当たりのきつい先頭を交代しながら、
チーム全体として落伍者を出さないようにゴールさせるのが、醍醐味になります。
仕事とはチームとして、お客様をどうやって喜ばせる
のかをライバルと競いあう、お役立ち合戦になります。
その戦略の鍵となるのが、それぞれの会社の「理念」に
なるのです。
石川シュウジ
一人の百歩よりも百人の一歩
- 投稿日:2022年 12月15日
- テーマ:理念
私が教えを乞う臥龍こと角田識之さんがよく使う言葉に「一人の百歩よりも百人の一歩」がある。そこでこの言葉の出所を調べてみると、ある人の語録を見つけたので紹介します。
永守重信(日本電産創業者)語録集より
「会社経営の要諦はどこにあるのかといえば、一人の社員の百歩に頼るのではなく、百人の社員に一歩ずつ歩んでもらうという地道な前進をいかに継続させていくかにあると思っています。このポイントを読み誤っている経営者は少なくありません。優秀な成績をあげる社員、ずば抜けた能力を持った社員を大事にするあまり、一人の百歩よりも百人の一歩のほうがはるかに会社を強くすることを忘れてしまっているのです。だから会社はいつまでもその一人の社員に頼り、強くなることができないのです。」
私自身これまでは、一人の百歩の方を重要視してきました。特に零細企業では社長自身が一人で進めてしまうことが多く、私もその一人でした。社長の仕事は、理念を掲げそれを実践に落とし込み、最終的に社風を創り出すことだと思う。この社風の強さを帆に受けて、目的地まで航海をするのが会社という船の役割なのです。
良い社風を創りだすのは、日々の地道な努力しかありません。
社長には年中同じことを言い続ける、
そしてやりやり続ける一貫性が求められるのです。
成功の近道や秘訣はありません。
地道しかないのです。
さあ地道に今日も一歩前進!
石川シュウジ
本当のやさしさとは
- 投稿日:2022年 12月14日
- テーマ:その他
NHKのEテレ「100分de名著」、今回はこころの医師・中井久夫スペシャルと題して、
精神科医・斎藤環さんが解説するものです。
私は斎藤さんの同級生として、テキストを手元に置いてとても楽しく拝見しています。
斎藤環さんは、「オープンダイアローグ」といって患者に精神疾患の症状が現れたときに、
患者、家族、医療従事者らが一堂に会して、対話をしながら症状の改善を目指す療法を
積極的に取り入れています。(フィンランドで開発された手法です)
中井久夫医師は、総合失調症がかつて精神分裂病と呼ばれ,
難治性で慢性化しやすい疾患と考えられていた1970年代から、
一貫して、治療可能な病であることを主張し続けてきました。
斎藤はオープンダイアローグに通じるその先見性を強調しています。
この番組は計4回で構成されており、12日に第2回目まで放送されております。
最後まで見ておりませんが、中井久夫医師の考え方の根本をお伝えいたします。
本当の「やさしさ」とは、病を治そうとするのではない、患者の心に寄り添うのだ。
これは全ての仕事に通じるものですね。お客様や利用者様の心に寄り添うことなのです。
是非、番組をご覧になって私たちが「心の病」について
どのように考えたらよいのか一緒に学んでいきましょう!