スリランカ紀行2019(8)独立記念日
- 投稿日:2023年 1月28日
- テーマ:その他
2019年2月4日、スリランカを訪問していた私たち一行は、
至るところで国旗を振っている現地の方を見かけます。
タクシーは国旗をはためかせて走り、バイクに二人乗りしている若者は、
同乗者が旗を振って前を通り過ぎます。
街の中では若者のパレードに出くわします。
この日はスリランカ人にとってとても大切な記念日であり、
休日であることが、ガイドさんの説明から知りました。
国をあげてのお祭りであることが伝わってきます。
1948年2月4日、英国から自治領セイロンとして独立。
独立後は1972年に共和制に移行し「スリランカ共和国」に。
そして1978年に大統領制に移行し現在の「スリランカ」となりました。
つまり2月4日は、独立記念日なのです。
この景色を見て感じたのは、日本との違いになります。
今の日本では国民の休日でも国旗を掲げる家は少なくなりました。
2月11日の「建国記念の日」も同様で、単に祝日でラッキーだと
感じている人も多いのではないでしょうか。
この建国記念日は世界中の国にあり、アメリカは独立記念日、
フランスは革命記念日、中国では国慶節を盛大に祝います。
日本では、「建国記念の日」がかつて「紀元節」呼ばれたこと。
「なぜ建国記念日ではないのか?」などを知っている人は少なくなってきました。
もう直ぐ2月になります。改めて日本の国の起こりを学び、先人たちに感謝。
家や会社に国旗を堂々と掲げたいものですね。
これはスリランカに行って思ったことです。
石川シュウジ
スリランカ紀行2019(7)シギリアロック
- 投稿日:2023年 1月27日
- テーマ:その他
スリランカは北海道の約8割の面積という小さな国ですが、8つの世界遺産が存在します。
私が訪問した2つの世界遺産をご紹介いたします。
最初に高さ約195mの岩山の上に王宮の跡があるシギリア・ロック。
シンハラ王朝の5世紀、父を殺害し王位を奪ったカッサパ1世が築いたものです。
仏教国で父殺しは最大の罪になります。その罪の意識から逃れるかのように、
断崖の上に安住の世界をつくり上げたのでした。
結局自分も殺されるのではないかという猜疑心が作り上げた宮殿の跡になります。
私たち一行が訪問すると、突然のスコール。小一時間程雨宿りして頂上を目指しますが、
人がひとりのぼれる階段しかない通路に人が集中しために大渋滞。全く身動きできません。
「ライオンの入口」と言われる途中の広場まで何とかたどり着き、仕方がなく下山ルートを降りることになります。
登る途中から見る下界の景色は圧巻です。
見渡す限り広がるジャングルの中にポツンと立つシギリア・ロック。
まるでカッサパ1世の孤独さを象徴しているかのようでした。
石川シュウジ
スリランカ紀行2019(6)
- 投稿日:2023年 1月26日
- テーマ:その他
コロンボのバンダラナイケ国際空港を出ると、最初に目に付くのがトゥクトゥクという乗り物です。
庶民の足となっており座席付き三輪原付自転車といったところでしょうか。
排気量は660ccが一般的で、日本の軽乗用車と同じだと聞きました。
このトゥクトゥクはコロンボ市のみならず、郊外の田舎道でも猛スピードで走っています。
道路にはいわゆる普通車やバス・トラックが走っており、基本的な走行スピードが違いますので、
あおられると路肩に寄って道をあけてくれます。私たち一行はバスでの移動でしたが、
バスの運転手はクラクションを鳴らしながら、巧みにトゥクトゥクを追い越して行きます。
しかし路肩に寄らないトゥクトゥクもあり、その際バスは対向車線にはみ出るのですが、
向かって来るのは別のトゥクトゥクです。
ところが互いにスピードを落とすことなくひらりと交わし、
乗っている私たち日本人は常に緊張を強いられます。
ガイドのチャンドラさんに曰く、交通事故は以外にも少ないので
安心してくださいとのこと。本当ですかね!?
初日は緊張してバスに乗っていた私たち一行も、二日目には次第にまるでゲームをしているかのように
カーチェイスを楽しみます。次第にいびきをかいて熟睡する程になりますので、
人間の環境に対する対応力は素晴らしいものですね。
トゥクトゥクはもともとダイハツ工業の三輪自動車「ミゼット」が
東南アジアを中心に広まったものですが、現在スリランカでは
インドで生産された車両が多いようです。
きびきびとエネルギッシュに走るトゥクトゥク。若い国、
スリランカにピッタリの移動手段だと思います。
次回訪問した際には是非とも乗ってみたいですね。
石川シュウジ