熱の伝わり方の基本


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が家の光熱費を見直し、この冬の暖房は寒冷地エアコンだけとしましたが、
実際に暮らしてみて寒いというのが実感です。その理由を考えてみました。

 一番の理由は、輻射熱と対流熱の違いです。その前に熱の伝わり方の基本をお伝えします。

熱の伝わり方には、「対流」、「伝導」、「輻射」の3つがあります。

「対流」とは、
熱が温度差によって生じた水などの液体、空気などの気体などの流体による移動によって運ばれる現象です。

「伝導」とは、
熱が物質によって運ばれる現象のことであり、熱伝導とも呼ばれるものです。

「輻射(放射)」は、
熱が電磁波の状態で放出され、四方八方の離れたところに熱が伝わる現象をあらわしています。

建物内での熱の伝わり方は、熱の種類によって割合がそれぞれ異なります。
熱の伝わり方の割合は、上の図の通りとなります。

湯たんぽ型の「伝導熱」......5%

エアコン型の「対流熱」......20%

電気ストーブ型の「輻射熱」......75%

伝導熱は触れば実感できますし、対流熱はエアコンから吹き出す風でこれも実感できます。
実は、熱の伝わり方で一番直感的にわかりにくいのは、この輻射熱なのです。

 明日は輻射熱についてお伝えします。

  石川シュウジ



光熱費を見直した結果


我が家は今年で築14年になりますが、亡くなった母の介護のために建てた家なので、
家中温度差のないことが一番の条件でした。
輻射式暖房機の中で調べていたら「エナーテックウェルネスエコシステム」を見つけ、
これを採用することになります。暖房と給湯が両方できるシステムで、
ほとんどメンテナンスフリーでとても快適な生活を満喫してきました。
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 ところが深夜電力の割引がなくなり、急激に電気代が上がります。
そこで昨年秋に暖房と給湯を分けて考えることにしました。
子育てを終えた夫婦が二人、家に帰るのは午後8時以降という暮らし方から選んだのが、
暖房は寒冷地エアコン、給湯はガス給湯機としました。

工事する際に、これまでのエコシステムは撤去しております。

 ガスの給湯は立ち上がりが早く、お風呂の追い炊きもあっという間に湧き上がるので
とても便利で快適ですので、変更して良かったと感じています。

 寒冷地エアコンでの暖房ですが、これは思っていた以上に寒さを感じる結果となっています。
高断熱高気密住宅なので、発熱カロリーだけでは十分なのですが、
実際この冬を暮らしてみて寒冷地エアコンの弱点が分かってきました。
それについては明日書きますね。

      石川シュウジ 



電気料金の年間グラフ


スクリーンショット (989).png

上のグラフは我が家の電気使用量の年間推移をグラフにしたものです。
これは東北電力さんの「よりそうeネット」で簡単にみることができます。
昨年の3月から今年の2月までの1年間の月間電気使用量の増減がよく分かりますね。

暖かい4月から11月までは電気の使用量が低く、12月から3月位までは使用量が高くなっています。
つまり最も電気代が高くなるのが冬季期間になっていますよね。

それでは夏に比べて冬の電気代が高くなる理由には、主に3つあります。

① 気温の違い

 外気温と室温の温度差が大きく、エアコンや電気ストーブの電気使用量が増えるため。

② 日照時間の違い

 冬季は日照時間が短いため、照明をつけている時間が長くなるため。

③ 在宅時間の違い

 冬は巣ごもりの傾向にあり在宅時間が長くなるため。

この資料から分かることは、冬季の電気使用量を抑えることが省エネになり、

お財布に優しいことが見えてきます。

冬季に使うエネルギーを見直すきっかけにしてください。

  石川シュウジ



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