ヒートショックよる死亡者数?
この週末はゆっくり休めましたか?新しい一週間のスタート、元気にいきましょう!
さて、ヒートショックの実情について数字を使ってご説明いたします。
入浴中の死亡者数は年間1万9千人いるとも推計されております。
(実は詳しい数字は国からは発表されておりません。)
下の図をご覧ください。気温が下がる冬場には、
入浴中の死亡数はその他の時期と比べ、数倍にもなっており、
このことから冬場の入浴事故には、「温度差」が引き起こす
ヒートショックの影響が大きいと推測することができます。
ところで交通事故による死亡者数は、平成30年は、3532人でした。
交通事故による死亡者数と比べてみると、
入浴中の事故での死亡者数1万9千人は5倍以上にもなるのです。
家の外に出て交通事故に遭遇するよりも、安全だと思っている住まいの中、
それもお風呂でなくなることが多いのです。特に今の時期1月、2月が一番危険なのです。
さてこれまで再三脅威をについてお話しましたが、明日からはその対策についてご説明いたします。
寒い冬にデイサービス・コンパスウォーク北上鬼柳で入浴することは、
寒い自宅で入浴するよりも安心なのです。
石川シュウジ
ヒートショックのメカニズム
- 投稿日:2022年 1月21日
- テーマ:ぺっこ暖 / アンチエイジング・ハウス / 住まい / 理念
お風呂からなかなか出てこないと思っていたら中で倒れていた!
私の身近な知人にも数人事故に合われている方がいますので、
とてもショッキングな出来事です。
過去には入浴中の急死者数は約19,000人と推計されたこともあり、
その原因の多くがヒートショックだといわれていますので、
誰にでも起こりえる身近な出来事なのです。
そもそも、ヒートショックはなぜ起こるのでしょうか?
冬場は長時間暖房の効いた部屋の中にいることが多くなります。
断熱の効いていない古い住宅では、
浴室や脱衣室は外の気温とほぼ変わらない寒さになります。
暖かい部屋からお風呂に入ろうと部屋を出ると、
自律神経の働きにより体が外気の寒さに対応しようとして
血管が収縮し、血圧が上がります。
しかし、お風呂に入って浴槽に浸かると、
今度は浴槽の熱いお湯に対応しようとして血管が広がり、
血圧が下がることになります。
浴室へ向かう際に上昇した血圧が、
熱いお湯に浸かることで一気に低下してしまうのです。
このように、寒い日の入浴は血圧の変動を短時間に繰り返します。
こうした急激な血圧の変動によって心臓に負担がかかり、
脳卒中や心筋梗塞につながってしまうと考えられています。
これがヒートショックのメカニズムといわれています。
ヒートショックと聞くと、自分とは余り関係のない
事のように思っている人が多いと思います。
まずは身近な問題であることを認識しましょう!
明日からは、その対策をお知らせいたします。
石川シュウジ
ヒートショックと浴室内熱中症
- 投稿日:2021年 11月12日
- テーマ:ぺっこ暖 / アンチエイジング・ハウス / 住まい / 理念
「ヒートショック」とは、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる
急激な温度変化によって、血圧が上下に大きく変動することをきっかけにして、
体に負担がかかる現象のことをいいます。
「ヒートショック」による事故死が多いのは入浴時です。
これまで入浴関連事故の原因はヒートショックであるとの認識が主流でした。
ところが近年の研究では、私たち日本人の長風呂する入浴スタイルが
大きな原因ではないかと言われ始めています。
今注目されているのは「浴室内熱中症」なのです。
これは、長湯や高温での入浴により体があたたまることで血管が広がり、
血圧が低下して起きる体調不良です。原因としては、実はのぼせなどが関係しています。
実際には、気づかないうちに倒れてしまい、
倒れているのが発見された時には溺死となっていることが多く、
あまり世間では知られていません。
この他には、浴槽内でぼーっとし急に立ち上がろうとして、転倒する事故などもあります。
寒くなってくると身体の芯から温めたいと、長湯や熱い湯に浸かりたい気持ちは分かりますが、
身体の負担を考えると短くして上がった方が良いのです。
石川シュウジ