岩手県は、脳卒中死亡率全国ワースト1


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岩手県は、平成27年の脳血管疾患に係る年齢調整死亡率において、
男性が全国ワースト3位、女性は全国ワースト1位となっています。

県もワースト1からの脱却に向けて
岩手県脳卒中予防県民会議」を設立し
官民が一体となって取組を推進しています。

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脳卒中予防十か条を作ったり
毎月28日を「いわて減塩・適塩の日」に設定し、
様々な普及啓発を行っています。

しかし中身をよくみると・・・
食生活と運動のことばかりです。
つまり脳卒中の原因は
塩分の取りすぎと、運動不足であると
考えているからです。

住宅の環境については一言も触れていません。
寒い家に住むことで血圧が上昇するリスクの方が
影響が大きいはずです。

昨日紹介した笹井恵理子さんの著書
「室温を2度上げると健康寿命が4歳のびる」には
室温が10度下がると。血圧は10上がるという
研究結果が紹介されています。

高血圧 = 減塩食生活

これと併せて、住宅の室温調整が必要です。
暖房機を効率よく設置し使用することが
手身近な対策ではありますが、
根本的に断熱改修工事をすることが
脳卒中死亡率全国ワースト1からの脱却につながります。

まずは、ご自宅の室温を計ってみましょう!


室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる


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新型コロナ禍でステイホームが叫ばれて1年となる。
ずいぶんと暮らし方が変わり、家の中で過ごす時間が多い。
そこで面白い本を紹介します。
笹井恵理子著『室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる』(光文社新書)。

脱衣所の平均気温が「12度の寒冷群」と
「14度の寒冷群」の健康寿命を比べてみると
後者の方が4歳のびていたというのである。
わずか2度の違いが、体にそれほど大きな影響を与えているかがわかる。

国土交通省の調べでは
日本では大半の人が、冬の室内温度を18度以上に
保てていないことが明らかになっている。

以前のブログでも書いたが、
仙台市にある妻の実家では寝室の温度が5度。
すでに殺人的な寒さといってもいい!

実際、父には心臓に疾患があり
無理のできない体であるが
きっと長年の室内環境が体に負担を課したことは
想像に難くない。

いま住んでいる家をいかに「健康を守る家」
「健康寿命を延ばす家」にしていくか。
これが私たちリフォーム工事に関わる人間に
課せられた使命だといえる。


交通事故死よりも多い「浴槽での溺死」の恐怖


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警察庁は今年1月4日、令和2年中(2020年1月~12月)の
交通事故死者数を発表した。
発表によると交通事故死者数は2839人。
これは警察庁が1948年(昭和23年)に統計を開始して以降、
最小の交通事故死者数となっている。

近年自動車には衝突軽減ブレーキやドライブレコーダーが搭載され
予防安全技術が進化している。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の影響も
プラスに働いたとみられている。

半面私の関わる住宅では・・・
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厚生労働省の人口動態統計によると、
家庭の浴槽での溺死者数
は、平成28年は5,138人。
平成18年の3,370人と比べると、
平成18年から平成28年までの10年間で
約1.5倍に増加していることがわかります。

つまり現在では、交通事故で亡くなる人よりも
自宅の浴槽で亡くなる人が多いのです。

浴槽で溺死する原因は
入浴時の急激な寒暖差により、
血圧が大きく変動して心筋梗塞などを引き起こす
「ヒートショック」とみられています。

なんか違和感を感じませんか?
一番安心安全だと誰もが思っている
我が家で死ぬ方が
車の往来する交通事故死よりも多いことに!

実際に私の身の回りでも起きています。
北上市内に住む私の親しい友人二人、
相次いでお母さまを浴槽内の溺死でなくしています。

亡くなったお二人は
普通にご家族との夕食後
いつも通りにお風呂に入ったようです。

国は交通事故者数の削減目標を
2020年に2500人以下と定めております。
達成はできませんでしたが、確実に減っています。
逆に浴室での溺死者や住宅内の死亡者削減については
目標さえもありません。

安全であるべき我が家!
断熱材の効かない家をこのまま
野放しにすることはできないのです。

病は家から守る!





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