運を支配する(9)
- 投稿日:2022年 4月15日
- テーマ:その他
これまで「運」について考えてみましたが、
今こうして生きていること自体運が良い証拠だと言えます。
私たちのご先祖様たちは、戦乱や自然災害、天変地異など様々な災難から
生き延びてきた「運が良い人」たちになります。
私たちはその子孫なのですから、皆運が良いのです。
「根拠のない自信」ではなく、大いに「根拠ある自信」を持ちましょう!
さてこれまでをまとめると、努力は大事ですが、
それで運を呼び込もうとか、成果の見返りを求めると
逆に運は離れてしまうものだと思います。
それと、運を賭け事とか自分のためだけに使うと減り、
他者のために福分(ふくわけ)していると逆に増えていく感じがしています。
岩手県の偉人で第19代内閣総理大臣、原敬の座右の銘に
「宝積(ほうじゃく)」があります。
「宝積」とは仏教用語で「見返りを求めず人に尽くす」との意味になります。
偉人と言われる方は皆、誰に頼まれた
訳でもなく自らが率先して「おせっかい」を
焼き、報いを求めない生き方をしています。
ここに「運」を良くするヒントがある
ようです。「運」のお話は、今日で一旦
終わりにします。
石川シュウジ
運を支配する(8)
- 投稿日:2022年 4月14日
- テーマ:その他
仕事に「雑用」というレッテルを貼ると運から見放される可能性があります。
仕事に優劣をつけるということは、結局は手を抜くということにつながるからです。
太平洋戦争で最後まで残り「奇跡の駆逐艦」と呼ばれた「雪風」があります。
この乗員たちは毎日艦の手入れ、日々の操艦練習を繰り返します。
乗員たちが築き上げた熟練の技術によって驚異的な生存率を生み出した事実を考えると、
仕事に「雑用」はないのです。
熟練とは、知らず知らずのうちに習得した技術のことを言うのではないでしょうか?
まずは先輩から言われた通りにやってみる。
そこには「努力に対して見返りを求めない心」があるように思うのです。
つまらなく見える仕事ほど本気でやることが大切だと思います。
4月に入社した新入社員さんも、約2週間が経ちました。
きっと自分がイメージしていた仕事内容とは違うことが多いと思います。
雑用がどうしても多くなりますが、それを真剣にやっていると必ず上司はその姿を見ています。
過去に中村文昭さんの講演を何度か聞いたことがあります。
中村さんは「頼まれごとは試されごと」だと私たちに語ります。
人に頼まれたことは相手の予想を上回ることに意味があり、
それがご縁(幸運)を繋いでくれる原動力のようです。
「雑用」だと思ってやると、
「頼まれごとはやらされごと」になってしまいますね。
石川シュウジ
運を支配する(7)
- 投稿日:2022年 4月13日
- テーマ:その他
昨日は、「自分は運が良いという、根拠のない自信」と
マイ・ルーチンワークが「運」を呼び込んでいるという話でした。
しかしこれには「落とし穴」があるのです。
コツコツと努力することは大切ですが、
「これだけの努力をしたのだからこれくらいは成果が出てよいだろう」という
思いを持つと、やがて成長が止まることになります。
努力は勝利を約束するものではないのです。
成果が出ないことを「◯◯さんが言ったように行動したのに
思うような成果が出なかった」と他人のせいにし始めると、
人は離れ、運というものも逃げていくのではないかと思うのです。
「自分が成功したのはこれだけ努力したから」とか、
「あいつが成功していないのは自分に較べて努力が足りないから」と
努力が絶対だと凝り固まるのはいけません。
努力の量をはかり始めると、自分を過大評価しがちになり、
人を見下すようになるからです。
努力は、成功との取引の対象ではありません。
努力は成功の確率を上げるが、成功を保証するものではないからです。
得てして運の良い人は、見返り(報い)を求めず自分の
すべきことに集中しているといえますね!
石川シュウジ