脳卒中対策は室温18℃


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 岩手県では毎月28日を「いわて減塩・適塩の日」に設定し、
様々な普及啓発を行っています。
その理由としては、岩手県が平成27年の脳血管疾患に係る年齢調整死亡率において、
男性が全国ワースト3位、女性は全国ワースト1位となっているからです!

県もワースト1からの脱却に向けて「岩手県脳卒中予防県民会議」を設立し、
官民が一体となって取組を推進しており、
次のような「脳卒中予防十か条」を県のホームに上げております。

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しかしこの予防十か条の中身をよくみると・・・
食生活と運動のことばかりです。
つまり県では脳卒中の原因は塩分の取りすぎと、
運動不足であると考えているからです。

高血圧対策 = 減塩食生活と程度な運動

確かに大切なことではありますが、
この予防十か条に住宅環境については一言も触れていません。
寒い家に住むことで血圧が上昇するリスクの方が影響が大きいはずです。

笹井恵理子さんの著書「室温を2度上げると健康寿命が4歳のびる」には室温が10度下がると,
血圧は10㎜Hg上がるという研究結果が紹介されています。
食事療法では血圧は2~5㎜Hg程度の降下だとも言われております。

つまり予防十か条の効果を出すためには、住宅の室温調整がベースとなるのです。

高血圧対策 =  減塩食生活と程度な運動

  室温18℃以上

暖房機を住宅内に効率よく設置し、ヒートショックを起さないような室温を
18℃以上にすることが手身近な対策ではありますが、
根本的に断熱改修工事をすることが脳卒中死亡率全国ワースト1からの
脱却につながりと私は考えます。

まずは、ご自宅の室温を計ってみましょう! 

                      石川シュウジ



ヒートショック7つの対策


浴室はヒートショックが発生しやすい場所であるお話をこれまでしてきました。
その原因は衣服を脱ぐ脱衣室とは暖かい部屋との寒暖差があるからです。
血管が収縮して血圧が上がるために、ヒートショックのリスクが高まります。
そこで今日からすぐできる入浴時の7つの対策ポイントをお知らせいたします。
是非参考にして実践してください。

 知っているのと知らないのでは、命を脅かす危険の度合いが違ってきます。石川シュウジ
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1.湯はり時に浴室を暖める

2.脱衣所も暖めておく

3.湯温設定は41度以下に

4.入浴時に家族に一言かける

5.入浴前に水分を取る

6.かけ湯をしてから入る

7.お湯に浸かるのは10分以内

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ヒートショックのメカニズム


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お風呂からなかなか出てこないと思っていたら中で倒れていた!
私の身近な知人にも数人事故に合われている方がいますので、
とてもショッキングな出来事です。

過去には入浴中の急死者数は約19,000人と推計されたこともあり、
その原因の多くがヒートショックだといわれていますので、
誰にでも起こりえる身近な出来事なのです。

 

そもそも、ヒートショックはなぜ起こるのでしょうか? 
冬場は長時間暖房の効いた部屋の中にいることが多くなります。
断熱の効いていない古い住宅では、
浴室や脱衣室は外の気温とほぼ変わらない寒さになります。
暖かい部屋からお風呂に入ろうと部屋を出ると、
自律神経の働きにより体が外気の寒さに対応しようとして
血管が収縮し、血圧が上がります。

しかし、お風呂に入って浴槽に浸かると、
今度は浴槽の熱いお湯に対応しようとして血管が広がり、
血圧が下がることになります。
浴室へ向かう際に上昇した血圧が、
熱いお湯に浸かることで一気に低下してしまうのです。
このように、寒い日の入浴は血圧の変動を短時間に繰り返します。

こうした急激な血圧の変動によって心臓に負担がかかり、
脳卒中や心筋梗塞につながってしまうと考えられています。
これがヒートショックのメカニズムといわれています。

ヒートショックと聞くと、自分とは余り関係のない

事のように思っている人が多いと思います。

まずは身近な問題であることを認識しましょう!

明日からは、その対策をお知らせいたします。

       石川シュウジ



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