介護保険制度における住宅改修の問題2


先日3月2日に、介護保険制度を使って住宅改修する際の問題点を上げました。
介護保険からの支払い限度額18万円に固執する余り、手先の小工事となり、
抜本的な解決にはなっていないことが多いのです。

突然介護が始まり、本人もご家族も気が動転するのはごく普通のことです。
増してや介護保険の詳細について理解するのはプロでも難しいことなのです。

日々の生活を少しでも楽にしてあげたいと、ケアマネージャーを筆頭に多くの介護スタッフが
全力を尽くしてサービスを提供しております。
私たちのデイサービスも、機能訓練に特化して残存能力の維持や向上に務めており、
それ相当の効果があることを実感しております。

しかしデイサービスに滞在している時間は、24時間の中の約8時間だけであり、
それも一週間の中で1~4日と限られているのです。
圧倒的にご自宅で過ごす時間が長いのです。

今日本では人生100年時代は、遠い話ではなく近未来のことになります。
75歳で要支援となっても今の平均寿命から考えても10年以上は生活をしなければなりません。
医学の進歩により、平均寿命も延びていきますので、益々自宅で暮らす時間が長くなるのです。

私たちは「死ぬリスク」に意識がいきがちですが、
実はこれからの社会は「生きるリスク」の方に意識を変えていかないといけないようです。

在宅介護を考える場合、本人が自分で生活できる環境を整えることで、
ご家族の負担も大幅に軽減されるのです。
10年、20年というスパンで考えなければならない時代となりました。

住宅改修工事費を、単なる「費用」としてではなく、
リスクを回避する「先行投資」として考えてみた方が良さそうです。  
           石川シュウジ



「うれしいひなまつり」サトウハチロー

  • 投稿日:2022年 3月 3日
  • テーマ:その他

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今日の3月3日はひな祭りですね。
童謡「うれしいひなまつり」を作詞したのはサトウハチローさんになります。
北上市にはサトウハチロー記念館があり、
ハチローの次男である佐藤四郎さんが住んでおります。
「ハチローの半分のシローです!」が自己紹介の枕になっています。

さてこの誰もが知る「うれしいひなまつり」には
ある真実が隠されているというのです。
以下はネットからの拝借ですので、真偽はシローさんに確かめる必要がありますね。

(転用)

2番の歌詞に 
お嫁(よめ)にいらした 姉(ねえ)様に

よく似(に)た官女(かんじょ)の 白い顔

実は、これはお嫁に行く前に結核でお亡くなりになった
サトウハチロー氏のお姉さんを歌っているというのです。
「白い顔」と描かれていますが、お姉さんが色白の方だったのか、
結核の影響で白くなったことを連想させているのか、
想像するとなんとも悲しい歌だと感じます。

「うれしいひなまつり」の歌は、サトウハチロー氏の
姉に対するレクイエム(鎮魂歌)だったのかもしれません。

今日はこの歌を歌いながらサトウハチローに

思いを寄せる一日としたいと思います。

        石川シュウジ



介護保険制度における住宅改修の問題


介護保険の認定を受けている場合、住宅改修費を20万円まで支給してくれる
住宅改修給付事業制度の概要については、昨日の通信に書きました。

この制度は在宅の要介護者にとってはありがたいものですが、
利用者はもちろん家族やケアマネージャーといった関係者の中で、
「建築」や「住宅改修」に詳しい人間はそういないことから、
さまざまな問題が発生しています。

例えば制度の利用において、利用者の負担する費用が少ない為、
サービス利用側が工事内容を問題視することが少ないことが原因です。
「20万円の工事費用の中で、自己負担が2万円だから、こんなもので仕方がないかな!」
というものです。
住宅改修といっても、手すりの取付や段差改修などの、対処法的な工事で終わっています。

これまで弊社でも介護保険を使っての住宅改修工事を数多く施工しておりますが、
現在は基本的にお断りしております。
理由は、打合せの回数とその拘束時間が長いために、営業経費が必要以上に掛かること。
20万円という給付金に縛られるために、最終的に利用者様にとって満足のいく改修にはならなく、
私たちもお役に立ったという喜びにならないからです。

ケアマネージャーさんは、基本的に利用者様の金銭的負担を
少なくしようと考えてプランを考えていると思います。
だからこそ20万円以内の工事だと、ご家族に話しやすいという
心理的なことが影響しているのかもしれません。
しかし一例を上げると、50万円あったらトイレ改修工事ができるとします。
介護保険から20万円給付されるだけでも本来は有難い話なのです。
狭い範囲の住宅改修だけではなく、家族全員が快適に使えるリフォームの提案も、
選択肢の一つとしてあった方が良いと私は考えます。

これからの大介護時代は、在宅時間が長くなることも考慮して、
住宅改修にも根本的な対策が必要になるのです。

最終的には、利用者様やご家族で決めることですが、
介護リフォームにも様々なケースがあることを是非知っていて欲しいですね。

石川シュウジ



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