動機善なりや、私心なかりしか
- 投稿日:2023年 5月12日
- テーマ:理念
大きな夢を描き、それを実現しようとするとき、「動機善なりや」ということを
自らに問わなければなりません。自問自答して、自分の動機の善悪を判断するのです。
善とは、普遍的に良きことであり、普遍的とは誰から見てもそうだということです。
自分の利益や都合、格好などというものでなく、自他ともにその動機が
受け入れられるものでなければなりません。また、仕事を進めていく上では
「私心なかりしか」という問いかけが必要です。
自分の心、自己中心的な発想で仕事を進めていないかを点検しなければなりません。
動機が善であり、私心がなければ結果は問う必要はありません。必ず成功するのです。
京セラの創業者 故稲盛和夫会長
会社を経営するにあたって「大義名分」が必要になります。
「大義」は、具体的な目標とは対極にある抽象度の高い言葉になりますが、
やり抜く力の原動力になるのです。自分のためにやるのではなく、誰かのためにやる。
私心は一切ない。しかも自分一人でそう思っているのではなく、
普遍的に誰もが「そうあるべき」と思っているから、皆も納得する。
そういう大義を組織に浸透させ、一つの方向に向かせることが、やり抜く力を生むのです。
コンパスウォークの理念「敬護」は、人生の先輩を介護するのではなく、
敬って護ることです。何よりもその人の誇りや尊厳を護ることが最重要になります。
しかしそのために自分たちスタッフが疲弊してしまってはいけません。
つまりスタッフ同士が互いに認め合いリスペクトする関係でないと、良い仕事はできないのです。
「大義」とは、社会的な意義になりますが、
その社会の最小単位は、家族になります。
ファミリーとしての職場で出来ない大義は、絵にかいた餅になるのです。
石川シュウジ
他人と過去は変えられないが、 自分と未来は変えられる
この言葉は、カナダの精神科医 エリック・バーンの言葉です。
原文は下記の通りです。
You cannot change others or the past.
You can change yourself and the future.
「イラっ!」とするのは、他人を都合よく変えようとしている証であることは、昨日の通信に書きました。
]還暦を過ぎた私にとって、残りの時間が少なくなっていることを日々感じています。
自分で変えられないものに大切な自分の人生を費やしたくないというのが本音です。
他人の心ほど自分でコントロールできないものはありません。
このコロナ禍の中、自分でコントロールできないことがあるという経験を嫌というほどしてきました。
逆に新型コロナ感染症のおかげで、自分でコントロールできることだけに
集中をする癖がついてきたのも事実です。
この「おせっかい通信」を2021年8月にスタートし、
今日まで続けているのもコロナさんのおかげなのです。
ありがとうございます。
自分でコントロールできることに集中すると、人生は好転するようです。
そりゃそうですよね。
なりたい自分に向かって日々一歩一歩と挑戦すれば、人生は上手くいくはずです。
自分と未来は、よい方向に変えられるのです!
石川シュウジ
全ての因は我にあり
この言葉は、経営の神様と言われた松下幸之助翁の言葉です。
「すべて、原因は私にあります」と考え、「自分から敢然として変る」ことが、
幸せな人生、物事がうまくいく基本中の基本になると松下翁は考えていました。
「僕はな、物事がうまく行ったら、いつもみんなのおかげと考えた。
その代り、物事がうまく行かない時は、すべて原因は私にあると考えてきた。
おかでげ、うまく行ったときは慢心しなかったし、うまく行かなかった時は、
厳しく自分自身を反省することができた。
それが、人生を渡る秘訣、経営をうまくやるコツとも言えるかもしれんな」
松下幸之助翁
会社や組織の中で
「○○さんがやってくれない」
「○○さんのやり方が悪い」
「○○さんのせいで・・・」
というような他責の言葉が飛び交っていませんか?
「イラっ!」とするのは、他人を自分に都合よく変えようとしている証でもあるのです。
変えられないものに人生の大切な時間を費やすことは無駄なのです。
石川シュウジ