男を伸ばすも殺すも女次第


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安政のころ、江戸に大地震があった。
江戸の庶民が、せっかく苦心して建てた家が、つぎつぎに将棋倒しになった。
グラ、グラッ。大地震は、なんども、なんども、連続した。

大地震がやっと静かになった。ほとんどの家は、倒れたり、傾いたりしていた。
ところが、その中に、倒れもせず、傾きもしない家が数件あった。
不思議なことに、その壊れない家は、ある一人の大工が建てたものだとわかった。

その大工は名は「権次郎」といった。
人たちはみな権次郎の所へ押しかけ、なぜあなたの建てた家だけが壊れなかったかをたずねた。

「それは、わたしの力ではなく、弟子たちの力です。」

そこで、人々は重ねて

「ではどうして、そういう素晴らしい弟子たちを集めたのですか。」と聞いた。

権次郎は笑って

「それも、わたしの力ではなく妻の力です。」といった。

そこで、人たちはその奥さんにきいた。

「どうやって、こんなに素晴らしい弟子たちを集めたのですか。」

権次郎の妻はこう答えた。

「入門を希望する人があると、二、三日待たせ、その家を訪ねて必ず主婦に会って、次のことを調べました。

一つ、主婦が大工という職業を、心から大事な仕事だと思っているかどうか。

一つ、主婦が夫を深く信じて、敬愛しているかどうか。

一つ、主婦が拝金主義ではなく、心を信仰するひとであるかどうか。

一つ、主婦が口うるさくなく、やさしい人かどうか。

わたしは、この四つ以外、大工の技量など何一つ調べませんでした。」と・・・

これは男を伸ばすも殺すも女次第ということだが、
現代では家族の理解と協力があるか、ないかということだろう!

  石川シュウジ



6月6日は何の日?


6月6日午前6時生まれと言えば、ホラー映画「オーメン」のダミアンを思い出します。
映画では666と言えば獣(悪魔)のしるしのようです。
調べてみると新約聖書最後の「ヨハネの黙示録」第13章には
有名な「666」の獣の話が乗っているようですが、
なぜ不吉なのかまで調べることができませんでした。
この映画以降は、私の様に調べもせず勝手に
不吉な数字と認識している人が多くいるようです。
イメージとは怖いものです。

ところで日本では、6月6日は「おけいこの日」「楽器の日」
「いけばなの日」とも呼ばれているようです。
つまり習い事を始めるのに良い日とされています。
世阿弥の著『風姿花伝(ふうしかでん)』によりますと、
その冒頭に習い事を始めるには数え七歳(つまり満6歳の年のうち)が
もっとも良いと説いています。

江戸時代には、歌舞伎の世界でもこの考えが広まるようになり、
台詞の中でも「六歳の六月六日」という語呂の良い言葉がよく使われました。
これがいつしか「習い事を始めるなら、6歳の6月6日が良い」と、
一般的に定着していったという説があるようです。

稽古とは、古(いにしえ)を稽(かんが)えるという意味で、
日本古来の伝統的な武道や芸道の修行、練習を意味します。
単にくり返しを意味するのではなく、技や芸に対する自己の確立や心の問題を理念、
工夫していくところに特性がみられる。(Weblio辞書より)

会社では、先日の私の講話を聴き、「一学一践シート」を社員の皆様には提出していただきました。
気づいたことからたった一つ、毎日実践することを明示しチェックするシートです。
丁度6月6日にスタートしたところです。最初は単に繰り返す作業かもしれませんが、
途中に葛藤が始まり自問自答することになります。
その中で自分を内省することが、自己の確立となりますので、
是非とも良いスタートを切りましょう!

 石川シュウジ



「燃える黒陵」の「る」と「ろ」の違い


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私の母校県立黒沢尻北高等学校の校訓は「遠大励志(遠大な志を励ますべし)」、
スローガンとして掲げているのが「燃える黒陵」になります。
「黒陵」とは黒沢尻北高校の通称で、黒沢尻の小高い丘陵地に建つ学校という意味です。
このスローガンには深い意味があるのです。

一般的なスローガンは、個人や組織を鼓舞することを目的とするので、
「燃えろ黒陵」とするのが通常だと思います。
それでは「る」と「ろ」の違いについて考えてみましょう。

意欲度から見た時に人を次の4つに分けることができます。

① 自燃人・・・自ら燃えてまわりの人に火をつけていくタイプ

② 可燃人・・・まわりに燃えている人がいると自分にも火がついて燃えるタイプ

③ 不燃人・・・まわりに燃えている人がいてもなかなか燃えない冷めたタイプ

④ 消燃人・・・まわりの燃えている人に冷や水を浴びせてその火を消そうとするタイプ

「燃える」の「る」とは、自ら燃え上がる自燃人を指し、
「燃えろ」の「ろ」には、必死になって旗を振るトップやリーダーの姿が見え隠れします。
経営者となり人を育成する立場となって、はじめてこのスローガンの意味の
深さが分かるようになってきました。

 

 まずは私自身が自燃人とならないと、人はついてこないものです。

 石川シュウジ



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