「損得」よりも「美学」


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先週のことであるが、少し残念な出来事があった。
会社の前の道路に水たまりができる程の雨が降っていた。
その水たまりの中に新聞紙を縛った物が落ちていた。
きっと廃品回収業のトラックが落していったのかもしれない。車が避けて通るので、少し交通の邪魔になっている。

 私が取り除こうとすると、スタッフの一人が新聞を取り上げて路上から片付けてくれた。
これは素晴らしいと声を掛けようと思った瞬間に、その新聞の束を歩道に置き去って社内に戻ってきた。

(その場で直ぐに指摘をすれば良かったのだが、人は見ていけないものを見ると何もできなくなるものだ。)

閉店後に私がその束を社内に持ち込み、倉庫内で広げて乾かし、後日ゴミ袋に回収している。
その回収する際に、そのスタッフは私の作業を自ら手伝い、謝罪してきた。
素直に謝るところが、その人の良い点である。
さてこのスタッフさんの行動を、皆さまはどう思うだろうか?
行動しただけでも立派なのだろうか?

ある会社が行動指針として掲げている合言葉がある。
「それ、かっこいいか?」。その会社の小冊子には、こう具体的に書かれている。

■「意思決定」の基準は「損得」よりも「美学」

意思決定のフィルターは、「法令(コンプライアンス)」「美学」「損得」の順番だ。

「法令遵守」は当たり前として、問題は「美学」と「損得」だ。

「美学」、それは人として正しいのか?

新入社員から見て尊敬される判断か?

子ども達に誇れる判断か?

この判断基準をブラさない「かっこいい大人」を目指す。とある。

目先の「損得」に曇った判断や行動は、尊敬を得られない。

そしてあなたの応援団も広がらない。特に子どもから見て

かっこいい大人になっていますか?

     石川シュウジ



今月のおせっかい大賞

  • 投稿日:2023年 6月30日
  • テーマ:理念

今月(6月)から、会社内の「月間おせっかい大賞」を表彰いたします。
会社の理念「世界を変えるおせっかい」や「敬護」を実践した人が対象で、
社長の私が勝手に選びました。二人います。

一人目は、菅野裕一さん。リフォーム部門で現場管理をしています。
先日ある方の誕生日でした。これまで終礼で全スタッフのコメントを色紙に書いてお渡し、
ケーキを食べることが恒例となっておりました。
しかし、スタッフの人数が増えたこと、パートタイムのスタッフも多く就業時間がバラバラで
一緒に祝うことが難しいことを理由で止めることになりました。
介護事業部で話し合い決めたとのことでしたので、そのまま従うことにします。
私は、この決定を寂しいと思っていました。

しかし寂しいと感じていたのは私だけではなかったのです。
菅野さんは、氷菓のアイスを沢山買って終礼に参加します。
私からのお花のプレゼントの後に、「お誕生日おめでとうございます。皆で食べてください。」
とアイスを配ります。その場がパッと明るくなり、美味しいものを食べながら「おめでとう!」
「ありがとう!」の言葉が飛び交います。まさに世界を一瞬に変えた、おせっかいなのです。

二人目は、平澤真嵩さんになります。介護事業部で理学療法士として活躍しています。
彼は、コンパスウォーク北上鬼柳のオープニングスタッフですので、
丁度2年間コツコツと真っ白なキャンパスに私と管理者と一緒に理想を描き続けてきてくれました。
ありがとうございます。

彼は、この2年間スタッフの誕生日を祝うために、毎回北上市内のケーキ店巡り
人数分のケーキを準備してくれました。生もののケーキは前日に購入することもできないため、
当日のお昼休みを使って買い求めます。
自分の休憩時間を削って、皆さんの笑顔のために一人で続けてきました。
毎回、今日のケーキ屋さんがどこのお店なのか、又は季節限定品があると、
お話も盛り上がったものです。

またお酒好きの私の誕生日には、平澤チョイスのお酒をプレゼントしてくれるのが嬉しいものでした。
私が選ばないお酒を飲むのも、これまた楽しいものです。ありがとうございます。

菅野裕一さん、平澤真嵩さん、今月のおせっかい大賞おめでとうございます。

さて物事を止める時、やらない理由を挙げることは簡単です。
特にコロナ禍のなか、様々な行事や慣例が廃止されました。
意味もなく慣例で続けてきたことを、止めたことは賛成です。
ITが進み対面でなくともできることが分かり、
新しいやり方に切り替わったことが大きな収穫でした。

しかし延期か中止かを議論する中で、さも正論の様に交わされた主張があります。
「リスクがある」、「誰がリスクを負うのか?」、「そんなことは無駄だ」、「エビデンスがない」・・・

一見、正論に見えるのですが、見え隠れするのは、「できればやりたくない」という、
人のエゴだったと私は受け止めています。

私たちの理念「世界を変えるおせっかい」や「敬護」の源流には、
「人を喜ばせることを我が喜びとする」という思いがあります。
どうやったら「目の前の人を、喜ばせることができるのか」を考える。
仕事も人生も、同じ問いが私たちに課せられていると考えます。
しかしこの問いの答えが決まっている訳ではなさそうです。
時には相手の為にやったことで、お叱りを受けることもあります。
相手が喜んでくれれば、それが答えだと思います。

菅野さんも平澤さんも、人の喜ぶ顔が見たいがために、自分の時間を使い、
ひとりで考え、ひとり実践してくれました。
誕生日の人だけではなく、その場にいる人すべてがハッピーになる方法を選択するのですが、
これには一切の見返りを求めていないことが、何よりも素晴らしいことなのです。

  石川シュウジ

「おせっかい三ケ条」

 一.温かい関のアンテナを張る

 一.小さな声や小さな一歩

   ひと手間を大切にする

 一.そして報いは求めない



人生の豊かさは喜怒哀楽の総量


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「人生はプラス・マイナス・ゼロ」という言葉を、一度は聞いたことがあると思います。
これは、人生は良い時もあれば、悪い時もあり、しかし最後は必ず帳尻が合うようになっている
という意味で使われます。

ライフネット生命保険創業者の出口治明氏は「人生の豊かさは喜怒哀楽の総量で決まる」と言います。

「私は40歳を過ぎたくらいから、人生の豊かさは喜怒哀楽の総量だと思うようになりました。
恋人と別れた直後はつらくても、時が経つと、あれも良い経験だったな、と思えるときがきますよね。
それと同じことなんです。」出口治明氏

 悲しい体験をマイナス100とします。嬉しい体験をプラス100とします。
おのおのを足し算するとプラスマイナスゼロとなります。
出口さんの考え方をグラフにすると、おのおの体験を絶対値として捉えるために、
200、300、400とその総和は経験を積むごとに増えていくことになります。

「人生はプラス・マイナス・ゼロ」という考え方であれば、
波乱万丈の人生も、何もしない人生も、最後は皆同じ帳尻となります。
それが本当に豊かな人生なのでしょうか?

 

 難が無ければ無難な人生

 難が有れば苦難の人生

 難有ればこそ有り難し

 人生の豊かさは喜怒哀楽の総量で決まる

これは挑戦した人のみが得られる豊かさなのです。

        石川シュウジ



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